全国14万農業集落のデータベース公開-農水省2016年6月21日
農林水産省は全国に14万ある農業集落単位で農業に関するデータを集約した総合データベースを6月17日に公開した。データを組み合わせてさまざまな分析ができるほか、地図上にデータを表示することもできるようになる。
農林業センサスは日本で唯一、農業集落コード別にデータを集計している。今回公開した「地域の農業を見て・知って・活かすDB(データベース)」は、農林業センサス結果(経営体調査、農山村地域調査)に、同省の政策部局が持つ「多面的機能支払交付金」や「中山間地域等直接支払交付金」、農業基盤整備基礎調査などの情報をリンクさせただけでなく、国勢調査、経済センサス(産業別事業所数、産業別売上額など)、将来人口推計など他省庁の情報も農業集落単位に組み替えて掲載した。
これによって農業集落単位でセンサスデータと各種情報との横断的な分析が可能になる。
たとえば、ある県内の稲の作付け状況、肥育農家の分布状況などのデータを取り出して地図上に表示したり、農産物販売金額と後継者のいる販売農家率の関連を分析し、地図表示することできる。これは農林業センサスデータの組み合わせだが、経済センサス結果と組み合わせることによって、たとえば農産物販売金額と食品関連産業の事業所数との関連を分析することもできる。
データはいずれもエクセル形式で掲載されている。また17日に公開された農林業センサス結果は平成22年調査結果が掲載されているが、今年秋以降に27年(2015)センサス結果が追加掲載される予定だ。
農林水産省HPの「統計情報」から。
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