28年産主食用米 生産調整達成の見込み2016年8月1日
森山農相は7月29日に会見で、28年産主食用米の生産量が国が示した生産数量目標よりもさらに少ない自主的取組参考値を達成する可能性があることを明らかにした。昨年産に引き続き主食用米から飼料用米などへの作付け転換が進んでいると見られ、主食用米の需給改善と適正な米価への回復が期待される。
関係者からの聞き取りによれば28年産主食用作付け面積は生産数量目標743万tを面積換算した140万haを下回って、自主的取組参考値735万tを面積換算した139万haの見込みだという。
森山農相は「やはり需要に応じた生産が大事。そのことが市場において米の価格が適正化されていくのだろうと思う」と話し「農家の現場の皆さんの御理解をいただいてこのような形になってきていることは大変ありがたい」と述べた。
そのうえで飼料用米等の交付金など「ここの予算はしっかり確保していくことが大事だと改めて思っている」と強調した。 同日に開いた食料・農業・農村政策審議会食糧部会では27/28年(27年7月~28年6月)の主食用米の需要実績は、昨年11月時点での見通しを2万t上回る765万tとなったことが報告された。 農水省によると量販店など一般家庭用の売上げは減少傾向にあるが、業務用米は中・外食の割合が年々増加傾向にあるという。また、昨秋以降、26年産米の一部が売り急ぎ防止支援事業として値ごろ感のある米として供給されたことなどから消費量は堅調に推移。この結果、全体としての需要減少量は当初見込みよりも少なくなったという。 需要実績が2万t増えたことから6月末の民間在庫量は▲2万t減の205万tとなった。
この民間在庫量に28年産米の生産量が自主的取組参考値の735万tとなれば供給量は940万t。28/29年(28年7月~29年6月)の需要見通しは761万tとなっていることから、29年6月末の民間在庫量は179万tと180万tを下回る見込みとなっている。ただ、今後の天候など生育状況に注視する必要がある。
重要な記事
最新の記事
-
(394)Climate stripes(気候ストライプ)【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年7月26日
-
地域医療の実態 診療報酬に反映を JA全厚連が決議2024年7月26日
-
取扱高 過去最高の930億円 日本文化厚生連決算2024年7月26日
-
【人事異動】JA全厚生連 新理事長に歸山好尚氏(7月25日)2024年7月26日
-
【警報】果樹全般に果樹カメムシ類 県下全域で最大限の警戒を 鳥取県2024年7月26日
-
【注意報】イネに斑点米カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 山形県2024年7月26日
-
今が旬の「夏酒」日本の酒情報館で提案 日本酒造組合中央会2024年7月26日
-
ヤンマーマルシェ、タキイ種苗と食育企画「とりたて野菜の料理教室」開催 カゴメ2024年7月26日
-
「ごろん丸ごと国産みかんヨーグルト」再登場 全国のローソンで発売 北海道乳業2024年7月26日
-
物価高騰が実質消費を抑制 外食産業市場動向調査6月度2024年7月26日
-
農機具王「サマーセール」開催 8月1日から リンク2024年7月26日
-
能登工場で育った「奇跡のぶなしめじ」商品化 25日から数量限定で受注開始 ミスズライフ2024年7月26日
-
東京・茅場町の屋上菜園で「ハーブの日」を楽しむイベント開催 エスビー食品2024年7月26日
-
鳥インフル 米国オハイオ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2024年7月26日
-
大玉すいか販売大幅減 小玉「ピノ・ガール」は前年比146.8% 農業総研2024年7月26日
-
千葉県市原市 特産の梨 担い手確保・育成へ 全国から研修生募集2024年7月26日
-
水産・農畜産振興 自治体との共創事例紹介でウェビナー開催 フーディソン2024年7月26日
-
新規除草剤「ラピディシル」アルゼンチンで農薬登録を取得 住友化学2024年7月26日
-
自由研究に「物流・ITおしごと体験」8月は14回開催 パルシステム連合会2024年7月26日
-
高槻市特産「服部越瓜」の漬け込み作業が最盛期2024年7月26日