インバウンドを農山漁村に誘致 優れた5地域認定 「食と農の景勝地」2016年11月9日
農水省は「食と農の景勝地」の第一弾の認定と認定ロゴマークの発表をこのほど行った。認定されたのは北海道、岩手、山形、岐阜、徳島の5地域。
「食と農の景勝地」はインバウンド(外国人の訪日旅行)需要を農山漁村に呼び込むための仕組みとして優秀なものを認定したもの。今後毎年認定する。
全国44地域から取り組み計画の申請があり、その中から特に優れた5地域が選定された。
今回の受賞地域について、農水省の担当者は「地域の郷土料理を活用してインバウンドの誘致の計画が優れているものが認定された。すでに計画を実行し、古くから活動を行っていて実績のあるものが多かった」と話した。
認定された地域は次の通り(都道府県、市町村・地域、実行組織、取り組みのキャッチフレーズ)。
・北海道、十勝地域、食と農の景勝地・十勝協議会、農のフロンティア十勝にて食・景観を満喫!
十勝牛や乳製品、小豆などの農畜産業などを活かした地域の食と、自然景観を活用した農業体験プログラムや畑ガイドなどが充実している。
・岩手、一関市・平泉町、一関もち食推進会議、日本のもち食文化と黄金の國の原風景
地域に根付いた餅文化の普及と平泉の文化遺産などに加え、餅つき、紙すきなど外国人旅行者に好まれる体験ルートが充実。
・山形、鶴岡市、鶴岡食文化創造都市推進協議会、ユネスコ食文化創造都市で体感する食と風土
羽黒山伏が伝える「精進料理の世界」と城下町の風土や農村など、多様な食と食文化の体験が可能な地域。
・岐阜、馬瀬地域、馬瀬地方自然公園づくり委員会、日本一美味しい村、美しい村づくり
農村景観馬瀬川を中心に、人のつながりがつくる食(鮎、里山定食など)と自然、人とのふれあいが楽しめる地域。
・徳島、にし阿波地域、一般社団法人そらの郷、「にし阿波・桃源郷」の実現
中山間地域のありのままの食(そば米雑炊など)、景観を観光資源としてあえて手を入れないことで"桃源郷"と銘打つ地域が海外でも注目されている。
(写真)認定ロゴマーク
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