3月に改革の方向性 自主改革を強調 記者会見でJA全農2016年12月1日
政府による新たな農業改革となる「農業競争力強化プログラム」決定を受ける形でJA全農は11月30日、記者会見を開き、自己改革に向けての今後の取り組みを明らかにした。その中で成清一臣理事長は、新たな取り組みとして検討に入っている施策を挙げ、来年の3月の臨時総代会に向けて改革の方向を示し、平成29年度の事業計画に反映させるなどの方針を示した。
会見で成清理事長は、「農業競争力強化プログラム」を受け入れることによって、政府による一連の全農改革は、「いったん終わり」との認識を示し、人口の減少などで、「これから農業の現場は厳しくなる一方であり、自己改革をさらに深めなければならない」と改革への決意を述べた。また「強化プログラム」の中にある注文が、全農の事業上どうなるかを見極める必要があり、全農、経済連に、それをまとめる専門的な部署を設けて検討する考えも明らかにした。
さらに政府・与党が改革の進捗を管理するということに対して、神出元一専務は「フォローアップは応援であって欲しい。そう言う関係でないと本当の改革はうまくいかない」と、全農の自主改革を強調した。
質問に応え、全農の株式会社について同理事長は、人口減による消費の減少という農業の厳しい現況を踏まえ、「現下の情勢では考えていない。いまは足下をしっかり固めることが大事で、それには協同組合が最良と考えている」と、株式会社化を明確に否定した。
生産資材の価格引き下げは手数料を下げる努力が必要だが、山崎(※)周二常務は「業務の効率化、経費の切り下げなど手数料を下げる努力をする。農業者に納得してもらえるように、メーカー出荷価格から末端までの価格の"見える化"をするなど、そのための仕組みをこれから検討する」と述べた。
(写真)全農の自己改革で記者会見する全農役員。左から山崎常務、神出専務、成清理事長、岩城常務
※山崎常務の「崎」の字は正式には異体字です。
重要な記事
最新の記事
-
JA経営 経常利益18.5%減 2024年度上半期総合JA経営調査2025年3月10日
-
JA貯金残高 108兆2105億円 1月末 農林中金2025年3月10日
-
米価高騰の主因は食糧安保政策の不在【森島 賢・正義派の農政論】2025年3月10日
-
国産ジビエ認証施設に大分県「日田ジビエ工房」認証 農水省2025年3月10日
-
米価下がる見通し 関係者の判断 大幅増 米穀機構調査2025年3月10日
-
女性総合職 新卒採用40%以上を目標 農林中金2025年3月10日
-
廃棄されるゆら早生みかんを豊潤なジュースに フードロス減らしSDGs貢献 JAありだ(和歌山県)2025年3月10日
-
地元産ササニシキがパックご飯、大豆・りんご・たまねぎ・味噌が焼肉のタレに2025年3月10日
-
花き振興部会第36回総会を開く JA鶴岡2025年3月10日
-
本日10日は「魚の日」国産若うなぎ長焼きなど60商品を特別価格で販売 JAタウン2025年3月10日
-
温暖化に対応したミカンとアボカドの適地予測マップを開発 農研機構2025年3月10日
-
【人事異動】農中情報システム(株)(3月31日付、4月1日付)2025年3月10日
-
【今川直人・農協の核心】営農指導モデル2025年3月10日
-
作物病害の原因となる植物群落の結露と気象条件の関係を定量化 農研機構2025年3月10日
-
北海道にコメリパワー「恵庭店」3月21日に新規開店2025年3月10日
-
春の味覚を楽しむ 市内3つの農園でいちご狩り体験 福井県あわら市2025年3月10日
-
乙葉が登壇「さけるチーズの日」盛り上げる「さけるチーズフェス2025」大阪で初開催 雪印メグミルク2025年3月10日
-
お米ギフト「年貢米」オンラインストア限定で新発売 八代目儀兵衛2025年3月10日
-
福島県白河市 美味しくて自慢の農産品が東京に集結 販売会開催2025年3月10日
-
農機自動操舵システム「FJD AT2 Max農機自動操舵システム」販売開始2025年3月10日