農業総産出額 8兆7900億円-価格上昇で5.2%増 27年2016年12月26日
農林水産省は12月22日、平成27年の農業総産出額と生産農業所得を公表した。全国の農業総産出額は8兆7979億円で前年より5.2%増加した。
農業総産出額が前年にくらべて増加したのは、畜産、野菜、米などの各部門で農産物価格が上昇したため。
主要部門別に構成割合をみると、畜産計は3兆1179億円(同5.9%増)で農業総産出額の35.4%を占めた。ついで野菜が2兆3916億円(同6.7%%増)で同27.2%、米が1兆4994億円(同4.5%増)で同17.0%だった。
畜産部門の内訳は、肉用牛が15.9%増の6886億円、乳用牛4.3%増の8397億円、鶏6.1%増の9049億円となった。乳用牛は生乳価格の上昇、鶏は鶏卵価格の上昇が要因となった。一方、豚は価格低下で同1.8%減の6214億円となった。
耕種部門のうち、米の産出額の増加は米価の上昇、野菜はトマト、ネギの価格上昇が要因となった。果実の産出額は同2.8%増の7838億円だった。ミカンの価格上昇による。花きの産出額は同2.7%増の3529億円となった。キクの価格上昇による。 農業所得(生産農業所得)は3兆2892億円で前年にくらべ16.1%増加した。
農林水産省は生産農業所得から雇用賃金相当額、支払利子・地代相当額、経常補助金など差し引いた家族労働農業所得を試算している。それによると27年は1.6兆円となった。
また、家族労働農業所得から経営主(法人経営の構成員を含む)以外の家族の賃金相当額を差し引き、経営主に帰属する部分である経営主労働農業所得は1.0兆円となった。
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