酪農制度改革で提案 JA全中 2017年2月10日
指定団体の機能発揮の担保を
JA全中は2月9日、加工原料乳生産者補給金などの酪農制度改革に関する政策提案を決め、政府に政策の実行を要請した。制度改革では、指定団体の機能発揮と強化を基本に、消費者への牛乳・乳製品の安定供給と酪農所得の増大の実現を求め、そのことを法律で明確にすることを求めた。
酪農制度改革は、昨年11月の農業競争力強化プログラムの中ででてきたもので、加工原料乳生産者補給金交付の対象が指定団体だけになっている制度を改め、対象者を拡大するという内容。これに対してJAグループや酪農団体は、指定団体の法的位置づけや全量委託の原則を維持し、指定団体の機能が発揮・強化できるよう求めている。
提言は、(1)競争力のある生乳生産構造等を確立できる制度改革の具体化、(2)指定団体の機能発揮・強化が担保できる制度の確立、(3)需給安定・合理的な乳価形成の仕組みの強化、(4)牛乳・乳製品の安定供給体制の構築、(5)国際情勢をふまえた酪農経営安定対策の拡充など、(6)国産牛乳・乳製品の価値拡大・需要開拓の推進からなる。
また、これらの改革を検討するに当たっては、「農業競争力強化プログラムに基づき、関係者の意見を聞き、十分な調整を行ない、広く関係者が理解でるようにする必要がある」としている。
同日の定例記者会見で、全中の奥野長衛会長は、「これまでの指定団体の機能を損なわず、全ての酪農家にとってイコールフッティングであるようにしてほしい。『酪農制度改革に関する与党との緊急意見交換会』で与党の理解を得たと考えているが、日本の酪農がしっかりやれる制度にしていただきたい」と、期待を述べた。
重要な記事
最新の記事
-
鳥インフル 米アラバマ州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年1月24日
-
「農山漁村」経済・生活環境プラットフォーム 設立記念シンポジウム開催 農水省2025年1月24日
-
(419)芸能アイドルと「卒論」【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年1月24日
-
福岡県産ブランドキウイフルーツ「博多甘熟娘」フェア 24日から開催 JA全農2025年1月24日
-
ブルボン×ニッポンエール「フェットチーネグミPREMIUM長野県産ぶどう三姉妹味」新発売 JA全農2025年1月24日
-
JAしれとこ斜里と原料ばれいしょの安定調達で連携 カルビーグループ2025年1月24日
-
「一村逸品大賞」受賞商品集めた特設ページ開設 JAタウン2025年1月24日
-
未利用バイオマスをバイオ炭に再利用「農林水産業みらい基金」助成事業に採択 HATSUTORI2025年1月24日
-
他人事にしない「ひきこもり」高橋みなみ、宮本亞門らと語り合うフェス開催 パルシステム2025年1月24日
-
食品流通業界の最新情報発信「スーパーマーケット・トレードショー2025」幕張メッセで開催2025年1月24日
-
初心者でも簡単に植物を元気に育てられる植物活性剤「アミノ家族」シリーズ新発売 アルケー2025年1月24日
-
国際協同組合年 祖国の料理ともに味わうイベント開催 パルシステム東京2025年1月24日
-
高たんぱく・低糖質で食物繊維たっぷりな大豆麺「細麺」「平麺」2人前を新発売 キッコーマン食品2025年1月24日
-
まるでプリンの味わい「ハッピーターンズ カラメルプリン」期間限定発売 亀田製菓2025年1月24日
-
The幕之内 新作駅弁「日本ばし大増 上幕之内」30日から通年販売 JR-Cross2025年1月24日
-
100人の小学生が「食と農業」の未来つくる仲間に「クボタ アグリキッズサミット」開催2025年1月24日
-
災害乗り越え前に 秋田しんせい農協ルポ(2)今後を見据えた農協の取り組み 営農黒字化シフトへ2025年1月23日
-
災害乗り越え前に 秋田しんせい農協ルポ(3)水田に土砂、生活困惑2025年1月23日
-
災害乗り越え前に 秋田しんせい農協ルポ(4)自給運動は農協運動2025年1月23日
-
人づくりはトップ先頭に 第5次全国運動がキックオフ 150JAから500人参加【全中・JA人づくりトップセミナー】(1)2025年1月23日