十勝川西長いも 輸出で農林大臣賞2017年3月21日
28年度輸出優良事業者
農林水産省は3月17日、28年度輸出に取組む優良事業者表彰の受賞者を公表した。
全国から応募があった81件について外部有識者などで構成する審査委員会で受賞者を決定した。
このうち農林水産大臣賞を十勝川西長いも運営協議会(北海道帯広市)が受賞した。同運営協議会は十勝管内の8JAで組織し広域での生産・供給体制を確立している。
JA帯広かわにしを中心に生産をしていた長いもを1999年から薬膳ブームの台湾に輸出を開始し、それによって国内市場価格も安定、農家の所得向上にも寄与している。
「十勝川西長いも」は2006年に地域団体商標(地域ブランド)、16年には地理的表示(GI)保護制度にも登録された。08年には長いもの洗浄選別施設がHACCP認証を取得した。
そのほかの農林水産大臣賞は▽オイシックス(株)(東京都品川区)=野菜、果物を中心に独自基準をクリアした食材をECサイトで香港に直接販売、▽尾鷲物産(株)(三重県尾鷲市)=台湾、シンガポール、中国などに直営養殖のブリ等を輸出、▽旭酒造(株)(山口県岩国市)=日本酒の台湾、米国向け輸出、▽(株)くしまアオイファーム(宮崎県串間市)=サツマイモのシンガポール、香港、台湾向け輸出など。
食料産業局長賞は以下の11事業者。
▽阪和興業(株)(東京都中央区)、▽トップトレーディング(株)(東京都千代田区)、▽(株)新潟農商(新潟県新潟市)、▽(株)ヤマト醤油味噌(石川県金沢市)、▽福島鰹(株)(京都府京都市)、▽(株)なにわ花いちば(大阪府大阪市)、▽(株)神明(兵庫県神戸市)、▽北川村ゆず王国(株)(高知県安芸市北川村、▽木材輸出戦略協議会(鹿児島県志布志市)、▽東町漁業協同組合(鹿児島県出水郡長島町)、▽オリオンビール(株)(沖縄県浦添市)。
同賞は農林水産物の輸出促進を図るために設けたもので今年度が第1回。今後、毎年度実施する予定にしている。
表彰式は4月21日(金)15:00から東京・内幸町のイイノホールで行われる。表彰式後には取り組み事例発表なども行われる。参加参加申込みは農水省ホームページ(「平成28年度輸出に取り組む優良事業者表彰」)から。
重要な記事
最新の記事
-
JA貯金残高 108兆2105億円 1月末 農林中金2025年3月10日
-
シンとんぼ(132)-改正食料・農業・農村基本法(18)-2025年3月8日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(49)【防除学習帖】第288回2025年3月8日
-
農薬の正しい使い方(22)【今さら聞けない営農情報】第288回2025年3月8日
-
魚沼コシで目標販売価格2.8万~3.3万円 JA魚沼、生産者集会で示す 農家から歓迎と激励2025年3月7日
-
日本人と餅【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第331回2025年3月7日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】「コメ騒動」の原因と展望~再整理2025年3月7日
-
(425)世界の農業をめぐる大変化(過去60年)【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年3月7日
-
ラワンぶきのふきのとうから生まれた焼酎 JAあしょろ(北海道)2025年3月7日
-
寒暖差が育んだトマトのおいしさ凝縮 JA愛知東(愛知)2025年3月7日
-
給付還元利率 3年連続引き上げ 「制度」0.02%上げ0.95%に JA全国共済会2025年3月7日
-
「とやまGAP推進大会」に関係者約70人が参加 JA全農とやま2025年3月7日
-
新潟県産チューリップ出荷最盛期を前に「目合わせ会」 JA全農にいがた2025年3月7日
-
新潟空港で春の花と「越後姫」の紹介展示 JA全農にいがた、新潟市2025年3月7日
-
第1回ひるがの高原だいこん杯 だいこんを使った簡単レシピコンテスト JA全農岐阜2025年3月7日
-
令和7年度は事業開拓と業務効率化を推進 日本穀物検定協会2025年3月7日
-
【スマート農業の風】(12)ドローン散布とデータ農業2025年3月7日
-
小麦ブランの成分 免疫に働きかける新機能を発見 農研機構×日清製粉2025年3月7日
-
フードロス削減へ 乾燥野菜「野菜を食べる」シリーズ発売 農業総研×NTTアグリ2025年3月7日
-
外食市場調査1月度市場規模は3066億円2019年比94.6% コロナ禍以降で最も回復2025年3月7日