29年産平年収量 1kg増の532kg2017年3月21日
農林水産省は3月16日、「水稲の作柄に関する委員会」の意見をふまえ、平成29年産水稲の全国と都道府県別の10a当たりの平年収量を決定した。
平年収量は、作柄の良否を表す作況指数の基準となる。気象の推移や被害発生を平年並みとみなしたうえで、最近の栽培技術の進歩の度合い、作付け変動などを考慮して予想する。農業共済の基準単収の算定や、米の需給調整における適正生産量の算定などに利活用される。
算出の基礎となるふるい目幅1.70ミリでの10a当たりの平年収量は全国ベースで前年産から1kg増加し29年産は532kgとなった。都道府県別の平年収量は北海道、青森県、岩手県、宮城県、福島県、千葉県、東京都、新潟県、富山県、石川県、長崎県の11道県が前年産にくらべ引き上げ(1~5kg)となり、長野県、香川県、福岡県が引き下げ(▲1~▲3kg)となった。
また、多くの農家が使用しているふるい目幅(1.75ミリ、1.80ミリ、1.85ミリ)で選別した平年収量は全国で518kgとなった。
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