外国資本による森林買収1400haに2017年5月8日
農林水産省は平成28年(1月から12月)の外国資本による森林買収事例について4月28日に公表した。28年は約202haが買収された。18年からの集計では合計で約1400haとなっている。
調査は平成18年から都道府県を通じて実施している。森林法では面積にかかわらず森林の所有者となった場合に市町村に届け出ることになっているほか、国土利用計画法では一定面積以上(都市計画区域外の場合は1ha以上)の土地について売買契約などを締結した際に市町村に届けることになっている。そのほか、不動産登記法に基づく届出情報として第3者への対抗要件として登記された情報がある。
これらの情報を調査した結果、居住地が外国にある外国法人、または外国人と思われる者による森林買収は全国で29件、面積は202haだった。
このうち25件、201haが北海道となっており、市町村では蘭越町、ニセコ町、倶知安町、月形町など。森林取得者の住所は中国(香港)、中国(台湾)、シンガポール、マレーシア、英領バージン諸島、韓国など。利用目的は資産保有、現状のまま利用、別荘などが上がっているが不明も少なくない。
北海道以外では神奈川県箱根町、長野県白馬村、静岡県熱海市などとなっている。
なお、平成18年から28年間の集計では北海道の114件、1311haと合わせて全国で15道府県で141件、1440haが外国法人等に買収されている。
農水省によるとこのほかに国内の外資系企業(国外居住者、または外国法人による出資比率、または国外居住者の役員の比率が過半数を占める法人)と思われる者による森林取得が28年では19件、575haが確認された。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(127)-改正食料・農業・農村基本法(13)-2025年2月1日
-
農薬の正しい使い方(17)【今さら聞けない営農情報】第283回2025年2月1日
-
2024年の農業就業者は180万人 前年比7万人減 総務省・労働力調査2025年1月31日
-
備蓄米の買い戻し条件付き売り渡しを諮問 農水省が食糧部会に2025年1月31日
-
殺処分対象911万羽 鳥インフルエンザ 国内48例目 愛知県で確認2025年1月31日
-
"人財"育てチームで改革(1) JAみえきた組合長 生川秀治氏【未来視座 JAトップインタビュー】2025年1月31日
-
"人財"育てチームで改革(2) JAみえきた組合長 生川秀治氏【未来視座 JAトップインタビュー】2025年1月31日
-
【世界の食料・協同組合は今】EU環境戦略の後退と戦略的対話 農中総研・平澤明彦氏2025年1月31日
-
【クローズアップ 畜産・酪農対策】生乳需給参加が事業要件 「欠陥」改正畜安法是正へ農水省方針2025年1月31日
-
(420)「いまトラ」をどう見るか【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年1月31日
-
GI取得「かづの牛」など農産物・加工品6産品 農水省2025年1月31日
-
いちご観光農園「熊本あしきた いちごの森」オープン 「ゆうべに」「恋みのり」食べ放題 JAあしきた2025年1月31日
-
シャキッと甘く 高級かんきつ「甘平」出荷始まる JAえひめ中央2025年1月31日
-
全国の魅力的な農畜産物・加工品が勢ぞろい JA全農が商談会2025年1月31日
-
岩手県から至高の牛肉を「いわて牛・いわちくフェア」2月1日から開催 JA全農2025年1月31日
-
「国産米粉メニューフェア」銀座みのりカフェ・みのる食堂で開催 JA全農2025年1月31日
-
「はこだて和牛」など味わえる「JA新はこだてフェア」2月1日から開催 JA全農2025年1月31日
-
「ニッポンの食」で応援 全日本卓球選手権大会(ダブルスの部)に特別協賛 JA全農2025年1月31日
-
蔵出しミカンの出荷始まる 食味良く大玉傾向 JAふくおか八女2025年1月31日
-
サカタのタネの春キャベツ「金系201号」発売60周年 JA全農かながわがPRイベント開催2025年1月31日