【九州北部豪雨】農林水産被害288億円 福岡県2017年7月25日
水稲作付け半分で被害
福岡県は7月24日、23日現在の九州北部豪雨(29年7月)による農林水産業の被害額が約288億円となることを発表した。5年前の九州北部豪雨(24年7月)の被害金額255億円(確定額)を上回る状況となっている。
農作物の被害面積は1215haで水稲が995haと、もっとも多い。朝倉市と東峰村では作付面積の約半分に相当する987haで土砂や流木などの被害が発生している。
被害金額は約17億円にのぼっている。野菜が約7億円ともっとも多く、朝倉市特産の「博多万能ねぎ」は77haのハウスで浸水や土砂、流木の流入などの被害が出ている。また、花きで81haの園地崩壊や土砂、流木の流入の被害が出ている。
畜産関係では飼料用倉庫の半壊、牧草ロールの流出、家畜水死、生乳廃棄など26か所で被害が出ている。農協等共同利用施設は選果場への土砂流入、きのこ栽培・加工施設の浸水・倒壊など6か所で被害が出ている。
農地・農業用施設は約130億円の被害。ため池は47か所の被害を確認、うち11か所で堤体が損壊した。河川から用水を取り入れる施設「頭首工」も152か所が損壊した。
森林・林業関係は約133億円の被害。林地では641か所で山腹が崩壊した。うち朝倉市が562か所で約9割を占める。林道は403か所で、のり面や路肩が損壊した。うち朝倉市が259か所で約6割を占める。水産業被害は約0.8億円。大川市の漁港の護岸が被害を受けたほか、アユ、コイ、スイゼンジノリの養殖物が流出、埋没した。
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