備蓄米の政府買入れ 入札低調-30年産第1回2018年1月29日
農林水産省は1月26日、平成30年産備蓄米の政府買入れ結果を公表した。買入れ予定数量20万tに対して落札数量は1万5000tにとどまり、第1回の落札数量としては過去5年で最低数量となった。
政府は備蓄米の買入れ数量を決め播種前に産地と買入れ入札を行っている。30年産の買入数量は20万tとしたが1月25日の第1回入札では落札数量は1万5515tにとどまった。
26年産からは年間買入予定数量の7割から8割が1回目の入札で落札しており、29年産も買入予定20万tに対して第1回入札で14万7000tが落札している。
現行の制度では32県に合計10万tを優先枠として配分しているが、もっとも多い約1万5000t枠がある新潟県も、今回の落札数量では52tにとどまった。
優先枠がある県で落札したのは新潟のほか、青森県(338t)、宮城県(10t)、秋田県(490t)、福島県(108t)、石川県(40t)、福井県(10t)といずれも少ない。一方、富山県は7001t枠全量を落札した。その他25県は落札数量はゼロだった。
今回の入札には入札参加資格者数119のうち、入札者数は60と半数にとどまった。県による生産・販売戦略の方針に違いが反映されたとみられるが、米価が上昇しているため政府備蓄米として播種前契約を結ぶことに慎重になっていると見られる。
同日、農水省は第2回入札を2月13日に実施することも発表した。買入れ予定数量は18万4485tとなる。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(119) -改正食料・農業・農村基本法(5)-2024年11月23日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (36) 【防除学習帖】第275回2024年11月23日
-
農薬の正しい使い方(9)【今さら聞けない営農情報】第275回2024年11月23日
-
コメ作りを担うイタリア女性【イタリア通信】2024年11月23日
-
新しい内閣に期待する【原田 康・目明き千人】2024年11月23日
-
基本法施行後初の予算増確保へ JAグループ基本農政確立全国大会に4000人 生産者から切実な訴え2024年11月22日
-
「適正な価格形成」国関与で実効的に JA群馬中央会・林会長の意見表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
JAグループ重点要望実現に全力 森山自民党幹事長が表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
農林水産省 エン・ジャパンで「総合職」の公募開始2024年11月22日
-
鳥インフル 米モンタナ州、ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
鳥インフル オランダからの生きた家きん等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
11月29日「ノウフクの日」に制定 全国でイベント開催 農水省2024年11月22日
-
(411)「豚ホテル」の異なるベクトル【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月22日
-
名産品のキャベツを身近に「キャベツ狩り選手権」開催 JA遠州中央2024年11月22日
-
無人で水田抑草「アイガモロボ」NEWGREENと資本業務提携 JA三井リース2024年11月22日
-
みのるダイニング名古屋店開業2周年「松阪牛ステーキ定食」特別価格で提供 JA全農2024年11月22日
-
【スマート農業の風】農業アプリと地図データと筆ポリゴン・eMAFF農地ナビ2024年11月22日
-
自動運転とコスト【消費者の目・花ちゃん】2024年11月22日
-
イチゴ優良苗の大量培養技術 埼玉農業大賞「革新的農業技術部門」で大賞受賞 第一実業2024年11月22日
-
「AGRIST Aiサミット 2024」産官学金オープンイノベーションで開催2024年11月22日