2月の野菜の生育状況と価格見通しを発表 農水省2018年2月1日
農林水産省は、東京都中央卸売市場に出荷される野菜の生育状況とその価格見通し(平成30年2月)について、生産地などからの聞き取りを行ってきたが、1月31日、その結果をまとめた。
ここ数年、天候不順により、野菜の価格変動が大きくなっているが、野菜の生育状況や価格の見通しを情報発信するため、農水省では平成23年より主産地、卸売会社、中間事業者などから聞き取り調査を行い、その結果を同省のホームページで公開している。
今回の聞き取りを行なった野菜は14品目。1月下旬の降雪や低温は、収穫遅延による一時的な出荷の減少要因とはなったが、今後の出荷数量や価格に大きな影響を与えるものではないと、見込んでいる。
各品目ごとにみると、ダイコンやニンジンなどの根菜類のうち大根は、10月中下旬の長雨や台風に伴う塩害、11月中旬以降の低温により生育が低下したため、平年よりも小ぶりとなっている。ニンジンは同じく10月の長雨と日照不足の影響を受けて生育が低下、平年よりも小ぶりとなった。
ハクサイやキャベツなどの葉茎菜類では、ハクサイが10月中下旬の長雨と11月中旬以降の低温により生育が低下、小玉傾向にある。キャベツは10月中下旬の長雨や台風に伴う風害、11月中旬以降の低温による生育低下で、こちらも小玉傾向。ホウレン草は12月上旬以降の低温により小型傾向だが、生育は回復傾向をみせている。
ネギの生育は平年並みで、レタスは11月中旬以降の低温や11月下旬以降の少雨で生育が低下、小玉傾向だが、生育は回復傾向にある。
キュウリやナスなどの果菜類の生育は平年並みで、バレイショやサトイモ、タマネギなどの土物類では、バレイショの生育は平年並みで、里芋と玉ねぎは、貯蔵ものが出荷期間にあたる。
今後の価格見通し(平年(直近5か月平均)比)については、ダイコンとキャベツ、ホウレン草が2月前半では高値水準ではあるものの、1月の水準からは徐々に回復し、2月後半には平年並みに戻るとした。ニンジンとハクサイは高値水準で推移。ネギとレタスは2月前半で平年並みに戻り、2月後半で平年並みに推移する。
キュウリ、ナス、トマト、ピーマン、バレイショ、サトイモ、タマネギの7品目は、いずれも2月は平年並みで推移する。
なお、聞き取りを行った14品目の野菜の生育状況は、同卸売市場外において流通するものについても、同様の傾向がみられた。
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