小豆、インゲン大幅増、大豆も増加 29年産収穫量2018年2月28日
農水省・農林水産統計による平成29年産の大豆、小豆、インゲン、ラッカセイ(いずれも乾燥子実)の収穫量などが2月22日、公表された。
【大豆】
全国の大豆の収穫量は24万8600tで、前年産に比べ1万600t(4%)増加、10a当たり収量は166kgで前年産に比べ4%増えた。これは北海道や九州でおおむね天候に恵まれたことから、台風や長雨などの影響で作柄が悪かった前年産に比べ被害の発生が少なかったため。
10a当たり平均収量対比は100%。作付面積は15万200haで前年産並みだった。
都道府県別の収穫量割合は北海道が40%、宮城県と佐賀県で6%、福岡県5%、秋田県4%となり、この5道県で全国の約6割を占めている。
【小豆】
小豆の収穫量は5万3400tで前年産に比べ2万3900t(81%)増加した。収穫量割合は北海道が全国の約9割を占める。
10a当たり収量は235kgで、前年産に比べ70%上回った。これも大豆と同様、主産地の北海道でおおむね天候に恵まれ、台風や長雨などの影響で作柄の悪かった前年産に比べ、登熟が良好で被害の発生も少なかったことによる。
10a当たり平均収量対比は113%となった。作付面積は2万2700haで、前年産に比べ1400ha(7%)増加した。これは主産地の北海道でインゲンからの転換などがあったため。
【インゲン】
インゲンの収穫量は1万6900tで、前年産に比べ1万1300t(199%)増加した。10a当たり収量は236kgで前年産に比べ258%と大幅に増加した。これは主産地の北海道でおおむね天候に恵まれ、台風や長雨などの影響で作柄の悪かった前年産に比べ、登熟が良好で被害の発生も少なかったため。10a当たり平均収量対比は136%だった。
作付面積は7150haで前年産に比べ1410ha(16%)減少した。これは収穫量の大半を占める北海道で小豆などへの転換があったことによる。
【ラッカセイ】
収穫量は1万5400tで前年産に比べ100t(1%)減少した。10a当たり収量は240kgだったが前年産に比べ1%上回った。また10a当たり平均収量対比は104%だった。作付面積は6420haで前年産に比べ130ha(2%)減少した。
(※)「10a当たり平均収量」とは原則、直近7ヶ年のうち、最高および最低を除いた5ヶ年の平均値のこと。
(※)「10a当たり平均収量対比」とは、10a当たり平均収量に対する10a当たり収量の比率をいう。
重要な記事
最新の記事
-
【座談会】JA全青協OBの思い 経験が糧に(2)生産者の声 発信が大切2025年2月27日
-
【座談会】JA全青協OBの思い 経験が糧に(3)先が分かる経営者たれ2025年2月27日
-
日本の食の未来へ「前進あるのみ」 第71回JA全国青年大会が開幕2025年2月27日
-
バイオスティミュラント表示のガイドライン パブリックコメントの募集へ 農水省2025年2月27日
-
社員が米づくり 海外店舗へ輸出 プレナス2025年2月27日
-
23年の農作業事故死亡者数が高水準に 熱中症、未熟練作業者に専用研修など強化 農水省2025年2月27日
-
花が咲いていない真冬のチューリップ祭り【花づくりの現場から 宇田明】第54回2025年2月27日
-
「故郷」を後にする老人のつぶやき【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第330回2025年2月27日
-
大分県のねぎ産出額100億円達成、生産振興大会を開催 JA全農おおいた2025年2月27日
-
スキムミルク使用「一条もんこの明日も食べたい モゥ~っとミルクのキーマカレー」新発売 JA全農2025年2月27日
-
岩手県大船渡市の大規模火災への相談対応 JAバンク、JFマリンバンク2025年2月27日
-
農家向け栽培管理アプリ「Agrihub」に新機能「AI栽培レポート」追加 アグリハブ2025年2月27日
-
千葉県香取市 移住・広報・農業・観光の4分野で地域おこし協力隊を募集2025年2月27日
-
JSS蚕糸の日2025「国産蚕糸・絹の価値とは」開催 日本サステナブルシルク協会2025年2月27日
-
「ノウキナビ」自社配送サービス開始 中古農機具も自宅まで配達 唐沢農機2025年2月27日
-
適用拡大情報 殺虫剤「日曹フェニックスフロアブル」 日本曹達2025年2月27日
-
「米5kgはお茶碗76杯分」小売店向け訴求POPデータに新デザイン アサヒパック2025年2月27日
-
北洋銀行と農業融資分野におけるCDS基本契約締結 日本公庫2025年2月27日
-
藤沢の配送センターで地域交流イベント開催 パルシステム神奈川2025年2月27日
-
東日本大震災 被災地ゆかりのゲストが語るオンラインイベント開催 パルシステム東京2025年2月27日