農水大臣賞は旭川の江丹別蕎麦部会2018年3月5日
・全国そば優良生産者で各賞決まる
(一社)日本蕎麦協会は3月2日、「平成29年度全国そば優良生産表彰」の農林水産大臣賞など各賞を決定し、発表した。表彰式は3月22日、東京・千代田区の如水会館で行われる。
これは、国産そばの生産を奨励し、消費者へ良質なそばを安定的に提供するため、低コスト化や品質向上などの面で模範となる生産農家や生産集団を表彰し、その成果を広く紹介、普及するのが目的で今回で29回目となる。表彰事業を通じて、6次産業化やブランド化、地域のそば振興のモデル化などの成果が生まれている。
今回、農林水産大臣賞を受賞したのは、北海道旭川市の江丹別蕎麦部会。収穫量や作付面積はもとより、排水対策、専用肥料の開発や品質向上への取り組みなどに創意工夫があったこと、生産意欲の向上につながる諸施策が評価された。
大臣賞に選ばれた江丹別蕎麦部会のおもな概要は次の通り。
◎品種など:キタワセソバ(94kg/10a・1等)
◎作付面積:433.0ha(田146.4ha、畑288.6ha)
◎収穫量:40万7165kg
◎労働時間:10aあたり9.254時間
◎生産費:10aあたり3万27円
◎経営上の割合:玄そば販売・製品(99%)、平均1万2096円/45kg、玄そば販売・二番(1%)
◎出荷状況:JAあさひかわ
そのほかの受賞者は次の通り(敬称略)。
▽農林水産省政策統括官賞:渡邉茂(栃木県栃木市)
▽JA全中賞:農事組合法人ゆいっこの里・犬草(岩手県紫波町)
▽日本麺類業団体連合会会長賞:武田修ダイドー農場代表取締役(長野県朝日村)
▽全国蕎麦製粉協同組合理事長賞:照井勝也西部開発農産代表取締役
▽日本蕎麦協会会長賞:農事組合法人松尾営農組合(岐阜県関ケ原市)および同法人くりばる(大分県九重町)
▽同協会奨励賞:そば研(秋田県羽後町)、鶴形そば製造(秋田県能代市)、青木茂和青木農芸代表取締役・廣瀬秀月(茨城県八千代町)
(関連記事)
・そば収穫量18%増加(18.02.16)
・豊穣の秋を祝い「アグリフェスタ」開催 JAながの(17.10.18)
・開発中の高速高精度汎用播種機で現地検討会 農研機構・アグリテクノ矢崎(17.09.12)
・SNSで話題! 「育てるサラダ」にヤクミ登場(16.05.17)
・【地域からの提言】命・環境・文化の母胎 守る農業こそ本命(15.07.21)
・健康第一の農村づくりへ 高山拓郎・JA松本ハイランド(長野県)専務(15.01.16)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(138)-改正食料・農業・農村基本法(24)-2025年4月19日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(55)【防除学習帖】第294回2025年4月19日
-
農薬の正しい使い方(28)【今さら聞けない営農情報】第294回2025年4月19日
-
若者たちのスタートアップ農園 "The Circle(ザ・サークル)"【イタリア通信】2025年4月19日
-
【特殊報】コムギ縞萎縮病 県内で数十年ぶりに確認 愛知県2025年4月18日
-
3月の米相対取引価格2万5876円 備蓄米放出で前月比609円下がる 小売価格への反映どこまで2025年4月18日
-
地方卸にも備蓄米届くよう 備蓄米販売ルール改定 農水省2025年4月18日
-
主食用МA米の拡大国産米に影響 閣議了解と整合せず 江藤農相2025年4月18日
-
米産業のイノベーション競う 石川の「ひゃくまん穀」、秋田の「サキホコレ」もPR お米未来展2025年4月18日
-
「5%の賃上げ」広がりどこまで 2025年春闘〝後半戦〟へ 農産物価格にも影響か2025年4月18日
-
(431)不安定化の波及効果【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月18日
-
JA全農えひめ 直販ショップで「えひめ100みかんいよかん混合」などの飲料や柑橘、「アスパラ」など販売2025年4月18日
-
商品の力で産地応援 「ニッポンエール」詰合せ JA全農2025年4月18日
-
JA共済アプリの新機能「かぞく共有」の提供を開始 もしもにそなえて家族に契約情報を共有できる JA共済連2025年4月18日
-
地元産小粒大豆を原料に 直営工場で風味豊かな「やさと納豆」生産 JAやさと2025年4月18日
-
冬に咲く可憐な「啓翁桜」 日本一の産地から JAやまがた2025年4月18日
-
農林中金が使⽤するメールシステムに不正アクセス 第三者によるサイバー攻撃2025年4月18日
-
農水省「地域の食品産業ビジネス創出プロジェクト事業」23日まで申請受付 船井総研2025年4月18日
-
日本初のバイオ炭カンファレンス「GLOBAL BIOCHAR EXCHANGE 2025」に協賛 兼松2025年4月18日
-
森林価値の最大化に貢献 ISFCに加盟 日本製紙2025年4月18日