被災水田も水田活用交付金の対象-豪雨被害支援対策2018年7月17日
農林水産省は7月16日平成30年梅雨期の豪雨、暴風雨による農林水産関係被害への総合的な支援策を決めた。
農地や農業用施設、共同利用施設などの復旧については査定前着工制度を関係自治体へ周知するなど、早期復旧を支援する。農業共済金についても早期支払の実施と共済掛金の払込期限を延長する。
災害関連資金では農林漁業セーフティネット資金などの貸付利子を貸付当初5年間を実質無利子化などの措置を講じる。
農業用ハウスについてはハウスに流入した土砂の撤去を含め、ハウスや農業用機械の導入経費を助成する。また、被災を機に作物転換や規模拡大に取り組む産地に対し、簡易な農業用ハウスの設置に必要な資材導入や機械のリース導入に必要な経費を助成する。
経営再開に向けては以下のような支援を実施する。
水田が被災し稲、麦、大豆の栽培継続を断念せざるを得ない場合でも、水田活用の直接支払交付金(戦略作物助成、産地交付金)、畑作物の直接支払交付金(ゲタ対策の面積払)の対象とし、これを現場に周知する。
被害を受けた果樹や茶の植え替えや、これによる未収益期間に必要な経費を助成する。
被災にともなって必要となる追加防除、施肥、追加が必要な種子、苗の確保にも助成を行うほか、被災した集出荷施設の補修や、他の集出荷施設への農作物の輸送にかかる経費も助成する。
畜産関係では資金繰りを支援するため、マルキンの生産者積立金の納付免除などを実施する。
(関連記事)
・農林水産被害 232億円に-7月豪雨(18.07.13)
・豪雨被害地域では病害虫の早期発見・適時防除を(18.07.13)
・30年7月豪雨でプッシュ型の緊急支援実施(18.07.13)
・平成30年7月豪雨で特別相談窓口を設置 日本公庫(18.07.12)
・水田域の豪雨被害リスクの評価手法を開発 農研機構(18.07.11)
・豪雨被害 政府備蓄米の支援も準備(18.07.11)
重要な記事
最新の記事
-
農林水産省 エン・ジャパンで「総合職」の公募開始2024年11月22日
-
鳥インフル 米モンタナ州、ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
鳥インフル オランダからの生きた家きん等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
11月29日「ノウフクの日」に制定 全国でイベント開催 農水省2024年11月22日
-
(411)「豚ホテル」の異なるベクトル【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月22日
-
名産品のキャベツを身近に「キャベツ狩り選手権」開催 JA遠州中央2024年11月22日
-
無人で水田抑草「アイガモロボ」NEWGREENと資本業務提携 JA三井リース2024年11月22日
-
みのるダイニング名古屋店開業2周年「松阪牛ステーキ定食」特別価格で提供 JA全農2024年11月22日
-
【スマート農業の風】農業アプリと地図データと筆ポリゴン・eMAFF農地ナビ2024年11月22日
-
自動運転とコスト【消費者の目・花ちゃん】2024年11月22日
-
イチゴ優良苗の大量培養技術 埼玉農業大賞「革新的農業技術部門」で大賞受賞 第一実業2024年11月22日
-
「AGRIST Aiサミット 2024」産官学金オープンイノベーションで開催2024年11月22日
-
厚木・世田谷・北海道オホーツクの3キャンパスで収穫祭を開催 東京農大2024年11月22日
-
大気中の窒素を植物に有効利用 バイオスティミュラント「エヌキャッチ」新発売 ファイトクローム2024年11月22日
-
融雪剤・沿岸地域の潮風に高い洗浄効果「MUFB温水洗浄機」網走バスに導入 丸山製作所2024年11月22日
-
農薬散布を効率化 最新ドローンなど無料実演セミナー 九州3会場で開催 セキド2024年11月22日
-
能登半島地震緊急支援募金で中間報告 生産者や支援者が現状を紹介 パルシステム連合会2024年11月22日
-
徳島県産食材をまるごと楽しむ「徳島食の博覧会2024」30日から開催2024年11月22日
-
総供給高と宅配が前年割れ 10月度供給高速報 日本生協連2024年11月22日
-
森林の遮断蒸発 激しい雨の時より多くの雨水を蒸発 森林総合研究所2024年11月22日