6月末の米の在庫量190万t-農水省速報値2018年7月30日
農林水産省は7月27日に食料・農業・農村審議会食糧部会を開き、米の需給と価格安定に関する基本指針について諮問した。審議会は諮問どおり答申した。
29年産米の生産量は731万t。これに昨年6月末の民間在庫量199万tを加えた930万tが29/30年(29年7月から30年6月末)までの供給量となった。
ここから今年6月末の民間在庫量190万t(速報値)を差し引くと、29/30年の需要実績は740万tとなった。前年の754万tより14万t減少した。また、6月末の民間在庫量は前年から9万t減少した。
29/30年の需要実績をもとに、最近の傾向を踏まえて需要見通しを再計算したところ、741万tとなった。
平成30年産米の生産量がかりに適正生産量として示された735万tとすると、30/31年の供給量は925万t(735万t+190万t)となり、ここから需要量見込み741万tを差し引くと31年6月末の民間在庫量は184万と190万を下回る見通しとなっている。
ただ、30年産米の作柄と需要動向で需給見通しは変わる可能性もある。
政府備蓄米については、30年産米の事前契約に産地が消極的だったことから計画の20万tに対して12万tにとどまった。
30年6月末の備蓄量は91万tでこのうち備蓄米の年産を更新するため4~12万tを非主食用に販売する計画。これによって31年6月末の備蓄量は91~99万となる見込み。政府は主食用米の適正備蓄水準を100万t程度としている。
(関連記事)
・【キーワード農政・スマート農業】「政府全体で推進 社会実装へ」山田広明・農林水産省大臣官房政策課技術政策室長(18.07.27)
・【熊野孝文・米マーケット情報】業務用米増産に走る新潟県(18.07.24)
・【熊野孝文・米マーケット情報】新米に「買い」入らず-急変した端境期(18.07.17)
重要な記事
最新の記事
-
国産トウモロコシで育った仙台牛、12月発売 専門家も肉質を評価 JA古川2024年11月27日
-
【TAC部門】全農会長賞 山本『甘助』が担い手の負担を軽減!!2024年11月27日
-
【JA部門】優秀賞 TAC間のコミュニケーション強化で担い手支援 JAレーク滋賀2024年11月27日
-
「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」優良事例30地区を決定 農水省2024年11月27日
-
「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」北海道から3地区を選定 農水省2024年11月27日
-
藤原紀香の『ゆる飲み』但馬の特産品「岩津ねぎ」を収穫 JAタウン2024年11月27日
-
伊藤園と共同開発「ニッポンエール メロン&ミルク」冬期限定発売 JA全農2024年11月27日
-
あぐラボ スマート農業展示会で「JAサイネージ」出品2024年11月27日
-
JA全農たまごの洋菓子店「TAMAGO COCCO」たまご尽くしのスイーツ3種を新発売2024年11月27日
-
国内最大規模となる150MWの太陽光バーチャルPPAに関する基本合意契約を締結 ヤンマーと三井住友SMFL2024年11月27日
-
牛乳・乳製品の楽しみ方グランプリ「Milk Creative Award by 土日ミルク」最優秀賞を発表 Jミルク2024年11月27日
-
【人事異動】全酪連(11月26日付)2024年11月27日
-
「食べチョクコンシェルジュ」生産者と消費者のマッチング方法で特許取得 ビビッドガーデン2024年11月27日
-
「7才の交通安全プロジェクト」全国の小学校などに横断旗を寄贈 こくみん共済coop×コープ共済連2024年11月27日
-
ENEOSと乳用牛及び肉用牛を対象とするGHG排出量の削減に向けた協業を開始 デザミス2024年11月27日
-
北海道えりも産昆布をカレーや春巻きで堪能 職員向け料理教室開催 パルシステム連合会2024年11月27日
-
自主的な市民活動を応援「くらし活動助成基金」贈呈式開催 パルシステム茨城 栃木2024年11月27日
-
益子町と包括連携協定締結 持続可能な農業を推進 bioEgg2024年11月27日
-
NEWGREEN シリーズBラウンドで 4.5億円を調達2024年11月27日
-
JA秋田おばこと協業に向けて協議開始 コメリ2024年11月27日