TPP11 12月30日発効2018年11月1日
茂木敏充経済再生担当相は10月31日、TPP11が今年12月に発効すると発表した。
TPP11は署名11カ国のうち6か国が国内手続きを完了した後、60日で発効すると規定している。
これまでに日本、メキシコ、シンガポール、ニュージーランド、カナダが国内手続きを終了しており、10月31日に6か国めとなるオーストラリアが寄託国であるニュージーランドに国内手続き完了を通報した。これによって当初は1月発効が見込まれていたが、12月30日発効が確定した。
茂木大臣はTPP11発効後、日本が議長国となって閣僚級の第1回TPP委員会を開催する予定だと話した。
日本は米国との二国間交渉に合意しているが、茂木大臣は米国に対しては「TPP11の早期発効に全力を挙げる旨は説明してきている。発効は十分に想定されていた」と話した。米国がTPP発効をうけて交渉を焦るとの見方もある。
TPP発効で農業は関税削減・撤廃など打撃を受ける。牛肉は38.5%の関税が初年度に27.5%に下がる。米はオーストラリア向けの無税輸入枠7.4万tが設定される。脱脂粉乳・バターでTPP枠(生乳換算6万t)の設定やチーズの輸入増も懸念される。政府のこれまでの影響試算にも現場からは不満も強い。
茂木大臣は「発効後も政府としても引き続き総合的なTPP等政策大綱に基づく各種施策を確実に実施し、関係者への丁寧な説明を行っていきたい」と述べた。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(119) -改正食料・農業・農村基本法(5)-2024年11月23日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (36) 【防除学習帖】第275回2024年11月23日
-
農薬の正しい使い方(9)【今さら聞けない営農情報】第275回2024年11月23日
-
コメ作りを担うイタリア女性【イタリア通信】2024年11月23日
-
新しい内閣に期待する【原田 康・目明き千人】2024年11月23日
-
基本法施行後初の予算増確保へ JAグループ基本農政確立全国大会に4000人 生産者から切実な訴え2024年11月22日
-
「適正な価格形成」国関与で実効的に JA群馬中央会・林会長の意見表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
JAグループ重点要望実現に全力 森山自民党幹事長が表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
農林水産省 エン・ジャパンで「総合職」の公募開始2024年11月22日
-
鳥インフル 米モンタナ州、ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
鳥インフル オランダからの生きた家きん等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
11月29日「ノウフクの日」に制定 全国でイベント開催 農水省2024年11月22日
-
(411)「豚ホテル」の異なるベクトル【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月22日
-
名産品のキャベツを身近に「キャベツ狩り選手権」開催 JA遠州中央2024年11月22日
-
無人で水田抑草「アイガモロボ」NEWGREENと資本業務提携 JA三井リース2024年11月22日
-
みのるダイニング名古屋店開業2周年「松阪牛ステーキ定食」特別価格で提供 JA全農2024年11月22日
-
【スマート農業の風】農業アプリと地図データと筆ポリゴン・eMAFF農地ナビ2024年11月22日
-
自動運転とコスト【消費者の目・花ちゃん】2024年11月22日
-
イチゴ優良苗の大量培養技術 埼玉農業大賞「革新的農業技術部門」で大賞受賞 第一実業2024年11月22日
-
「AGRIST Aiサミット 2024」産官学金オープンイノベーションで開催2024年11月22日