豚コレラ 7例目を確認-岐阜県2019年1月29日
1月29日、農水省は岐阜県各務原市の養豚農場で同県内7例目となる豚コレラの擬似患畜が確認されたと発表した。
農場では繁殖豚127頭、肥育豚1535頭が飼養されていた。
1月28日に豚舎内で咳や発熱がみられる豚が多いとの報告を受けて岐阜県の家畜防疫員が立入検査を実施した。同日、中央家畜保健衛生所での検査で豚コレラの疑いが生じたため、精密検査を行ったところ29日に擬似患畜と確認された。
飼養されていた1662頭とすでに卸売市場に出荷された約150頭も殺処分される。農水省は防疫指針に基づき移動制限区域の設定など防疫措置に万全を期すとしている。農場の消毒や野生生物の農場への侵入防止などの徹底を図る必要がある。
豚コレラは昨年12月25日に同県関市の大規模農場(繁殖豚871頭、肥育豚6676頭)で発生したが、その後、発生はなく6例目について1月26日午前0時で発生施設の3km以内で設定した移動制限区域を解除したところだった。
7例目の発生については同日朝に開かれていた自民党の農林・食料戦略調査会、農林部会合同会議でも報告された。
出席していた齋藤健前農相は「移動制限区域の考え方など、規制のあり方を見直す必要もあるのではないか」とのこれまでの防疫対策を検証する必要があることを示唆したほか、江藤拓鳥インフルエンザ等家畜防疫対策委員会本部長も「従来のやり方では押さえ込めていない。現場は真剣にやっているが見直すべきだ」と危機感を示し、農水省に対策の検討を求めた。江藤氏は家畜防疫対策委員会を31日も開く考えを示した。
(関連記事)
・岐阜の豚コレラ 強毒株より低い病原性-農研機構(18.11.29)
・岐阜県以外はすべて陰性 豚コレラ(18.10.11)
・野生イノシシの豚コレラ 6例目を確認-農水省(18.09.25)
重要な記事
最新の記事
-
鳥インフル 国内47例目 千葉県で確認2025年1月30日
-
初動5年で農業の構造改革 28の目標掲げ毎年検証 次期基本計画2025年1月30日
-
営農管理システム「Z-GIS」と「レイミーのAI病害虫雑草診断」アプリが4月に連携開始 地域全体を簡単把握、現場データ管理がより手軽に JA全農と日本農薬(1)2025年1月30日
-
営農管理システム「Z-GIS」と「レイミーのAI病害虫雑草診断」アプリが4月に連携開始 地域全体を簡単把握、現場データ管理がより手軽に JA全農と日本農薬(2)2025年1月30日
-
2025年も切り花の品薄単価高が続く【花づくりの現場から 宇田明】第52回2025年1月30日
-
何かと言えば搗いた餅【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第326回2025年1月30日
-
雑草防除で成果保証型サービス開始 節水型乾田直は栽培を普及へ BASFジャパン2025年1月30日
-
担い手集め地域農業守る 労働力支援協議会が発足 JAみなみ筑後2025年1月30日
-
農林中金「アグリウェブ」に農業特化型生成AIを提供開始 きゅうりトマトなすび2025年1月30日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」神奈川県で幻の果実「湘南ゴールド」を収穫 JAタウン2025年1月30日
-
JAしまね「ファミマフードドライブ」を通じて食品寄贈 地域支援拡大の仕組みを構築2025年1月30日
-
「北海道スマートフードチェーンプロジェクト事業化戦略会議2025」開催 農研機構2025年1月30日
-
今年いちばん「うまい米」第11回「お米番付」最優秀賞など発表 八代目儀兵衛2025年1月30日
-
茨城県のブランド豚肉を堪能「常陸の輝きメニューフェア」2月1日から県内のレストランで開催2025年1月30日
-
「日本さつまいもサミット」今年度の特選生産者8組が決定2025年1月30日
-
【人事異動】協友アグリ(1月29日付)2025年1月30日
-
【人事異動】東邦化学工業(2月1日付)2025年1月30日
-
【役員人事】クミアイ化学工業(1月29日付)2025年1月30日
-
彦摩呂が驚く 南アルプス市のおいしいもの「タベサキ」新番組スタート2025年1月30日
-
農業課題解決と技術革新へ 広沢技術振興財団ものづくり技術助成事業に採択 AGRIST2025年1月30日