売上が大きい経営体が実習生受入れ 日本公庫調査2019年5月8日
日本公庫(日本政策金融公庫)農林水産事業は、4月26日、融資先の担い手農業者を対象に実施した「農業景況調査(平成31年1月調査)」で外国人技能実習生の受入状況調査の結果を発表した。
担い手農業者の11.1%が外国人技能実習生を受け入れており、今後の受入希望については、「増やしたい」が45.9%、「減らしたい」が4.6%だった。
この調査結果を見ると、売上規模が大きい経営体ほど外国人技能実習生を受け入れている傾向があった。「受け入れている」と回答した割合は全体の11.1%で、「個人」(6.5%)より「法人」(20.6%)、「耕種」(8.4%)より「畜産」(20.2%)の割合が高い。また、売上規模が大きい経営体ほど実習生を受け入れている傾向が見られる。
経営体あたりの受入人数も「個人」より「法人」が多く、売上規模が大きい経営体ほど多くの実習生を受け入れている傾向が見られる。
また、今後の実習生の受入れについては「増やしたい」(45.9%)が「減らしたい」(4.6%)を大きく上回っている。
▼実習生受入れの課題
課題については、「実習生の日本語能力」(64.3%)が最多で、円滑な意思疎通が重要であることがうかがえる。次いで「宿舎整備」(53.5%)、「技術水準に応じた賃金水準の確保」(34.1%)の順となっている。
▼実習生の国籍はベトナムが最多
担い手農業者が受け入れている実習生の国籍は、「ベトナム」(38.9%)が最多で、次いで「中国」(21.3%)、「フィリピン」(11.2%)、「インドネシア」(7.3%)となっている。
農業以外の職種も含めた全職種における外国人技能実習生の国籍別の構成(法務省データ)では中国が35.4%を占めるが、担い手農業者の受入れでは中国の割合は21.3%と14.1ポイント低くなっている。
詳細は日本公庫のWebサイトで入手できる。
重要な記事
最新の記事
-
共同利用施設の整備や多様な担い手支援 予算抜本拡充を 25年度予算でJAグループが要請2024年7月24日
-
【注意報】果樹カメムシ類 7月下旬以降に被害急増のおそれ 福岡県2024年7月24日
-
【注意報】いもち病 多発の可能性大 状況に応じて追加防除の検討を 北海道2024年7月24日
-
【特殊報】メロン退緑黄化病 県内のメロンほ場で初めて確認 滋賀県2024年7月24日
-
【注意報】斑点米カメムシ類の多発に注意 富山県2024年7月24日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 岐阜県2024年7月24日
-
【注意報】果樹にチャバネアオカメムシが県内全域で多発 過去10年で最大 群馬県2024年7月24日
-
参加と協同で「暮し続けられる街」に 横浜・福祉クラブ生協で【全中・JA経営ビジョンセミナー】2024年7月24日
-
KSAS Marketplaceに、残留農薬検査サービスを提供するつくば分析センターが参加 クボタ2024年7月24日
-
石川県創造的復興プランは画餅に帰す【小松泰信・地方の眼力】2024年7月24日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」絶滅危惧種を探しに錦江湾の干潟へ JAタウン2024年7月24日
-
【役員人事】鹿児島くみあいチキンフーズ(6月26日付)2024年7月24日
-
霧島酒造×スタバ 宮崎県都城市に初のコラボ施設 2026年春オープン2024年7月24日
-
必要な機能だけを備えた農機具のプライベートブランド「NOUKINAVI+」開始 唐沢農機サービス2024年7月24日
-
えだまめ選手権で日本一 新潟県妻有地域発ブランド枝豆「つまりちゃまめ」デビュー 柳農産2024年7月24日
-
胚移植の活用で乳牛の妊娠をより確実に 乳牛繁殖の効率化へ貢献 北大、農研機構など2024年7月24日
-
配送センターの夏まつり「おやこフェス」8月4日に開催 パルシステム群馬2024年7月24日
-
農作業事故をVRで体験 東京都立農業高校で農作業安全授業を開催 JA共済連2024年7月24日
-
雪印メグミルク保有 ビフィズス菌「SBT2786」睡眠改善効果を確認2024年7月24日
-
秋のさつまいも博「超芋まつり」川崎市等々力緑地で開催2024年7月24日