ラル博士招き「土とSDGs」で公開シンポ 日本学術会議2019年8月29日
日本学術会議は、9月2日(月)13時から、日本のノーベル賞といわれる「日本賞」を本年4月に受賞したラタン・ラル博士を招いた日本学術会議公開シンポ「土と持続可能な開発目標(SDGs)─アフリカの土・市街地の土─」を開催する。
同公開シンポジウムでは、第35回日本国際賞(Japan Prize)を受賞したオハイオ州立特別栄誉教授のラタン・ラル博士が「食糧安全保障強化と気候変動緩和のための持続的土壌管理手法の確立」と題した基調講演を行う。
ラル博士は、アフリカの生態系において、安定した生物生産を保障し土壌浸食を防止するための不耕起栽培システムを1970年に提案し、この考えを広く世界各国で実践してきた。また大気中の二酸化炭素を土壌有機物として隔離し貯留することで、食糧安全保障を強化するだけではなく、気候変動の緩和にも貢献できることを提唱。パリ協定が採択された2015年の国連気候変動枠組条約締約国会議の期間中にフランス政府の提案により発足した国際イニシアティブ「4パーミルイニシアティブ」(※)にその考えが反映された。国際的に食糧安全保障の強化と気候変動緩和が求められている中、ラル博士の手法に世界中が注目している。なお、このシンポジウムは「国際土壌10年」の活動の一環として開催される。
公開シンポジウムの概要は次のとおり。
▽日時 9月2日(月)13時?16時
▽場所 日本学術会議講堂(東京都港区六本木7?22?34)
▽主催 日本学術会議農学委員会土壌科学分科会、国際土壌科学連合(IUSS)分科会
▽共催 (一社)日本土壌肥料学会
▽参加 一般公開(入場無料、事前登録不要)
※プログラム詳細は次のURLから入手できる。
http://www.scj.go.jp/ja/event/pdf2/279-s-0902.pdf
※「もしも全世界の土壌中に存在する炭素の量を毎年1000分の4(0.4%)ずつ増やすことができたら、大気CO2の増加量をゼロに抑えることができる」という計算に基づき、土壌炭素を増やす活動を推し進めようとする国際的な取り組みで、日本も参加。
重要な記事
最新の記事
-
災害乗り越え前に 秋田しんせい農協ルポ(2)今後を見据えた農協の取り組み 営農黒字化シフトへ2025年1月23日
-
災害乗り越え前に 秋田しんせい農協ルポ(3)水田に土砂、生活困惑2025年1月23日
-
災害乗り越え前に 秋田しんせい農協ルポ(4)自給運動は農協運動2025年1月23日
-
人づくりはトップ先頭に 第5次全国運動がキックオフ 150JAから500人参加【全中・JA人づくりトップセミナー】(1)2025年1月23日
-
人づくりはトップ先頭に 第5次全国運動がキックオフ 150JAから500人参加【全中・JA人づくりトップセミナー】(2)2025年1月23日
-
人づくりはトップ先頭に 第5次全国運動がキックオフ 150JAから500人参加【全中・JA人づくりトップセミナー】(3)2025年1月23日
-
定着するか賃金引上げ 2025春闘スタート 鍵は価格転嫁2025年1月23日
-
元気な地域をみんなの力で 第70回JA全国女性大会2025年1月23日
-
鳥インフル 米アイオワ州など5州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年1月23日
-
鳥インフル 英シュロップシャー州、クルイド州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年1月23日
-
スーパー売り上げ、過去最高 野菜・米の価格影響 「米不足再来」への懸念も2025年1月23日
-
福島県産「あんぽ柿」都内レストランでオリジナルメニュー 24日から提供 JA全農福島2025年1月23日
-
主要病虫害に強い緑茶用新品種「かなえまる」標準作業手順書を公開 農研機構2025年1月23日
-
次世代シーケンサー用いた外来DNA検出法解析ツール「GenEditScan」公開 農研機構2025年1月23日
-
りんご栽培と農業の未来を考える「2025いいづなリンゴフォーラム」開催 長野県飯綱町2025年1月23日
-
ウエストランドが謎解きでパフェ完食 岡山の希少いちご「晴苺」発表会開催 岡山県2025年1月23日
-
「農業でカーボンニュートラル社会を実現する」ライブセミナー配信 矢野経済研究所2025年1月23日
-
【執行役員人事】南海化学(4月1日付)2025年1月23日
-
【人事異動】クボタ(2月1日付)2025年1月23日
-
種籾消毒処理装置「SASTEMA(サスティマ)」新発売 サタケ2025年1月23日