消費税増税対策の1位は節約 日本生協連・生協総研調査2019年9月27日
日本生協連と(公財)生協総合研究所は、共同で「消費税増税 直前アンケート調査」を実施し、その結果を公表した。
この調査は、9月2日?12日まで、日本生協連の「家計・くらしの調査」に登録しているモニターを対象にインターネットリサーチを実施。有効サンプル数940人の集計結果。
このアンケートでは、▽消費税増税対策▽キャッシュレス決済手段の利用状況▽消費税の使途として特に期待するもの▽消費税増税、軽減税率の賛否、の4点について聞いている。
調査結果の概要は次のとおり。
【消費税増税対策】
「すでに行っている、あるいは今後行いたい消費税対策」では、「支出を増やさないため全般的に節約したい」が53.0%と最も多くなっている。
次いで「増税前に一部品目の買いだめをしている」が29.9%、「キャッシュレス決済の利用を始めた(始めたい)」が29.0%、「(軽減税率の対象外でもあるので)外食を控えたい」が26.6%と回答が多い。
「買いだめをしている品目」では、洗剤・トイレットペーパーなどの日用消耗品、化粧品、酒類の回答が多く、「買い控えを予定している品目」では、家電、外食、衣類、嗜好品の回答が多い。
【キャッシュレス決済手段の利用状況】
「キャッシュレス決済として利用している、今後利用したいもの」では、「クレジットカード」が88.5%と最多。次いで「電子マネー(交通系ICカードなど)」が57.4%、「プリペイドカード」が26.0%、「二次元コード」23.5%と多い。
年収別に見ると、総じて800万円以上の世帯でキャッシュレス決済の利用割合が高く、400万円未満では利用割合が低くなっている。
年代別では、「二次元コード」の利用は若い世代ほど関心が高い。回答者全体のうち構成比率が高い30代、40代について集計したところ、30代子育て世帯(夫婦と未婚の子の世帯)の44.6%が二次元コードを利用している(または今後利用したい)と回答している。
【消費税の使途ととして特に期待するもの】
消費税の使途として特に期待するものを聞いたところ、「年金制度を支えるために使ってほしい」が最多の61.4%、次いで「医療・介護制度を充実させるために使ってほしい」が54.6%、「子育て支援のために使ってほしい」が52.6%と多く、社会保障制度のために使ってほしいする回答が目立った。もちろん30代の「夫婦と未婚の子」の世帯では子育て支援への期待が83.8%と8割を超え、きわめて高くなっている。
【消費税増税、軽減税率の賛否】
消費税率引き上げについては、反対55.7%、賛成26.7%と、反対が賛成を大きく上回った。軽減税率については、賛成41.3%、反対37.6%となった。「賛成」「どちらかといえば賛成」と回答した人の理由を見ると「飲食料品は生活必需品なので助かる」といった回答がある一方、「反対」「どちらかといえば反対」の理由には「分かりづらい」「複雑すぎる」といった回答が多く見られた。
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