アフリカ豚コレラ 韓国で13例目発生2019年10月4日
韓国で9月17日に発生が確認されたアフリカ豚コレラは、その後も発生し10月3日に13例目が確認された。
発生農場は北朝鮮と国境を接する京畿道(8農場)と仁川広域市(5農場)。これまでに約2万4000頭が殺処分されている。FAO(世界食料農業機関)の統計によると韓国の豚、イノシシの飼養頭数は約1127万頭となっている。
韓国の農林畜産食品部は、1例目が確認された後、アフリカ豚コレラの危機警報段階を最高水準の「深刻」に格上げし、発生日から48時間、全国豚農場とと畜場、飼料工場、出入りする車両などに移動中止命令を発出した。
また、京畿道からの豚の搬出を1週間禁止する緊急措置も実施するとともに、全国6300戸の養豚農家への調査と残飯搬入の全面禁止も行った。また、国境地域の14の市・郡の野生イノシシの個体数調整も実施することなどを発表した。
しかし、翌18日に京畿道の農場で2例目が確認された。そのため発生地域のほか周辺も含めた6つの市・郡を重点管理地域に指定した。また、豚の搬出禁止措置を1週間から3週間に延長するとともに、指定されたと畜場のみへの出荷とすることなどを決めた。
その後、23日に5例目が仁川市で確認されたことから重点管理地域を京畿道、仁川市、江原道地域全体に拡大した。また、防疫措置強化のため。24日から28日の間、全国一時移動中止命令を出して農場や関連施設などで防疫措置の徹底を図ったほか、27日には仁川市江華郡の管内の豚農場への予防的殺処分を行うことも発表している。
アフリカ豚コレラ発生前の韓国の豚肉需給は飼養頭数が平年比で13%多く、肉加工業者などが在庫を確保しており、価格は低い水準に維持されているという。ただ、全国移動中止命令が最初に出された9月17日には豚肉卸売価格が前日にくらべて32.4%上昇したが、仲買人が不足を懸念して量確保に走った一時的なものとしている。
韓国政府は、農協や生産者団体などと緊密に協調して需給不安が発生しないよう対応していくとしている。
重要な記事
最新の記事
-
JA向け新コース「人事考課の基本を学ぶeラーニング」リリース 日本経営協会2025年4月16日
-
X線CTを用いた水田のイネ根系の可視化 農研機構2025年4月16日
-
「エコレールマーク」の認証取得 クミアイ化学2025年4月16日
-
第3回九州農業WEEKに「KOMECT」を初出展 サタケ2025年4月16日
-
冷凍パンのサブスク『パンスク』北海道札幌市の「パンのなる木」と提携2025年4月16日
-
八丁味噌や黒蜜きな粉 和洋融合の「しょーとけーきふぇあ」開催 カフェコムサ2025年4月16日
-
能登半島地震・豪雨復興応援「能登のブルーベリージャム」グリーンコープで販売2025年4月16日
-
バイオスティミュラント資材の適正利用に関する自主規格を公表 Eco-LAB2025年4月16日
-
鳥インフル 米ミシシッピ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年4月16日
-
春の断捨離でこども食堂を支援「モノ寄付」キャンペーン実施 むすびえ2025年4月16日
-
香港向け家きん由来製品 千葉県からの輸出再開 農水省2025年4月16日
-
回収した服を土壌改良材へ「いちご栽培キット」プレゼントキャンペーン実施 コナカ2025年4月16日
-
ごはんのおいしさは炊き方で決まる!オードリー出演「サトウのごはん」新CM放映開始2025年4月16日
-
コープ商品で初のMSC認証「CO・OP 大ばちまぐろ切り落とし」発売 日本生協連2025年4月16日
-
1kmメッシュの高解像度「ひょうリスク予測」データ提供開始 ウェザーニューズ2025年4月16日
-
「第16回 調味料選手権2025」エントリー開始 日本野菜ソムリエ協会2025年4月16日
-
「みどりクラウド らくらく出荷」と「KitFitマルシェ」データ連携で市場の入荷作業時間を82%削減2025年4月16日
-
【JA全農 25年産米 生産・集荷・販売方針】 米集荷 失地回復へ 藤井暁米穀部長に聞く②2025年4月15日
-
【水稲の平年収量】2025年産 10a当たり539kg 前年産より2kg増2025年4月15日
-
備蓄米 流通円滑化へ入札資格検討 江藤農相2025年4月15日