第18回日本農学進歩賞の受賞者が決定2019年10月9日
(公財)農学会が主催する第18回日本農学進歩賞は、農学系の各機関から提出された推薦書を日本農学進歩賞選考委員会が審査し、10名の受賞者を決定した。
なお、授賞式および受賞講演会は、11月22日(金)午後1時から東京大学農学部弥生講堂で行われる。
日本農学進歩賞は、(公財)農学会が2002年に新設した。同賞は、「人類と多様な生態系が永続的に共生するための基盤である農林水産業およびその関連産業の発展に資するために、農学の進歩に顕著な貢献をした者を顕彰する」というもの。
授賞対象者は、当該年度の10月1日時点で、40歳未満の者で国籍は問わない。対象分野は、生命科学、環境科学、生物生産科学、食品科学、国際貢献その他を含む広義の農学分野。
授与団体は、主催の(公財)農学会のほか、共催で、全国農学系学部長会議、日本農学アカデミー、(一社)日本農学会、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構、国立研究開発法人国際農林水産業研究センター、国立研究開発法人森林研究・整備機構、国立研究開発法人水産研究・教育機構とともに、全国農業協同組合中央会が名を連ねている。
2019年度(第18回)日本農学進歩賞の受賞者は次のとおり。※氏名(所属)研究業績課題名の順。
▽赤木剛士(岡山大学大学院環境生命科学研究科)果樹作物における性決定機構の解明
▽井ノ口繭(東洋大学生命科学部生命科学科)魚類の浸透圧調節における鰓塩類細胞の機能形態学的研究
▽榎本有希子(東京大学大学院農学生命科学研究科)多糖由来の高性能バイオプラスチックの合成と材料化
▽甲斐建次(大阪府立大学大学院生命環境科学研究科)同種・異種微生物間の化学コミュニケーションに関する生物有機化学的研究
▽新村毅(東京農工大学農学部)家禽の行動の制御機構の解明と応用
▽藤茂雄(明治大学農学部)根寄生雑草ストライガ防除に向けたストリゴラクトン受容体の研究
▽中野亮(農業・食品産業技術総合研究機構
果樹茶業研究部門)チョウ目害虫の超音波を介したコミュニケーションと防除技術
▽晝間敬(奈良先端科学技術大学院大学)糸状菌の植物寄生・共生戦略と植物応答の多様性に関する研究
▽山内卓樹(JSTさきがけ東京大学大学院農学生命科学研究科)イネ科植物の環境適応に貢献する根の解剖学的形質に関する研究
▽吉田彩子(東京大学生物生産工学研究センター)アミノ酸生合成酵素の機能と調節機構に関する研究
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