被害金額は約158億円 野生鳥獣による被害状況2019年10月17日
農林水産省は、10月16日、平成30年度の野生鳥獣による農作物被害状況について、都道府県からの報告を基にして、全国の被害状況を取りまとめ公表した。なお、都道府県は、市町村からの報告を基に把握している。
鳥獣による平成30年度の農作物被害は、被害金額が約158億円で前年度に比べ約6億円減少(対前年4%減)、被害面積は約5万2000haで前年度に比べ約1000ha減少(同3%減)、被害量が約49万6000tで前年に比べ約2万1000t増加(同4%増)した。
主な獣種別の被害金額については、シカが約54億円で前年度に比べ約1億円減少(同2%減)、イノシシが約47億円で前年度に比べ約1億円減少(同3%減)、サルが約8億円で前年度に比べ約1億円減少(同12%減)している。
被害金額の推移を見ると、平成22年度の239億円から30年度は158億円と約3割減少しているものの、なお深刻な被害をもたらしている。
野生鳥獣による農産供物被害金額の推移。被害金額へ減少傾向だが、シカとイノシシで過半を占め100億円を超える(平成30年度)
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