パーム油でコロンビアの生産会社と産直提携 パルシステム2019年10月29日
パルシステム連合会は、10月28日、同連合会の東新宿本部で、コロンビアのテケンダマ社とパーム油を対象に産直提携の調印式を行った。
パーム油はショートニング原料となり、オリジナル商品のパンの材料などに使用される。
産直提携の調印を終えて握手するターボン・オーガニック・ジャパン(株)のデイビッド・リンコン代表取締役(左)とパルシステム連合会の辻正一常務執行役員商品開発本部長
パーム油は、20世紀後期から原料のアブラヤシを栽培する農園の大規模な開発が進んだ。このため、主産地であるインドネシアやマレーシアでは、森林伐採による深刻な生態系の破壊や、農園で働く労働者の権利侵害などが問題となっている。
パルシステムでは、持続可能性に配慮して生産されたパーム油への切り替えの検討を進めていたところ、すでにグループ会社の(株)パルブレッドが製造するオリジナル商品のパンでテケンダマ社のパーム油を原料としたショートニングへ切り替えを始めていた。
テケンダマ社はパルシステムの「エコ・産直バナナ」産地の一つである「サマリア社(コロンビア)」のグループ会社で、新たな森林を切り崩すことなく農地を再利用しながらパーム農園開発を進めている。「森林破壊ゼロ、泥炭地開発ゼロ、森林火災ゼロ、人権侵害ゼロ」をスローガンに掲げ、土づくりから栽培管理、抽出、精製まで一貫生産し、自然の循環を活かした農法を実践している。
10月28日15時から行った産直提携調印式には、テケンダマ社のグループ日本法人であるターボン・オーガニック・ジャパン(株)のデイビッド・リンコン代表取締役らと、パルシステム連合会から辻正一常務執行役員商品開発本部長らが出席した。
リンコン代表取締役は、パルシステムの産直4原則に沿った取り組みをしており、「パルシステムのフィロソフィーをリスペクトしている」などと語った。
パルシステムでは、産直提携で輸入するパーム油を、2020年4月発売予定の焼きドーナツで使うとともに、さらに他の商品にも広げていくことにしている。
重要な記事
最新の記事
-
【令和6年度 鳥インフルエンザまとめ】2025年1月22日
-
【特殊報】チャ、植木類、果樹類にチュウゴクアミガサハゴロモ 農業被害を初めて確認 東京都2025年1月22日
-
【新年特集】2025国際協同組合年座談会「協同組合が築く持続可能な社会」(1)どうする?この国の進路2025年1月22日
-
【新年特集】2025国際協同組合年座談会「協同組合が築く持続可能な社会」(2) どうする?この国の進路2025年1月22日
-
【新年特集】2025国際協同組合年座談会「協同組合が築く持続可能な社会」(3) どうする?この国の進路2025年1月22日
-
【新年特集】2025国際協同組合年座談会「協同組合が築く持続可能な社会」(4) どうする?この国の進路2025年1月22日
-
禍禍(まがまが)しいMAGA【小松泰信・地方の眼力】2025年1月22日
-
鳥インフル 英イースト・サセックス州など4州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年1月22日
-
【JAトップ提言2025】消費者巻き込み前進を JAぎふ組合長 岩佐哲司氏2025年1月22日
-
【JAトップ提言2025】米も「三方よし」精神で JAグリーン近江組合長 大林 茂松氏2025年1月22日
-
京都府産食材にこだわった新メニュー、みのりカフェ京都ポルタ店がリニューアル JA全農京都2025年1月22日
-
ポンカンの出荷が最盛を迎える JA本渡五和2025年1月22日
-
【地域を診る】地域再生は資金循環策が筋 新たな発想での世代間、産業間の共同 京都橘大学教授 岡田知弘氏2025年1月22日
-
「全日本卓球選手権大会」開幕「ニッポンの食」で応援 JA全農2025年1月22日
-
焼き芋ブームの火付け役・茨城県行方市で初の「焼き芋サミット」2025年1月22日
-
農のあるくらし日野のエリアマネジメント「令和6年度現地研修会」開催2025年1月22日
-
1月の「ショートケーキの日」岐阜県産いちご「華かがり」登場 カフェコムサ2025年1月22日
-
「知識を育て、未来を耕す」自社メディア『そだてる。』運用開始 唐沢農機サービス2025年1月22日
-
「埼玉県農商工連携フェア」2月5日に開催 埼玉県2025年1月22日
-
「エネルギー基本計画」案で政府へ意見 省エネと再エネで脱炭素加速を パルシステム連合会2025年1月22日