米の生産費 収量減で60kgあたりは増加-30年産2019年11月7日
農林水産省が公表した30年産米の生産費は10aあたりでは減少したが、60kgあたりでは増加した。
個別経営の米生産費は10aあたりの全算入生産費(資本利子・地代全額算入生産費)は12万8724円で前年産にくらべて0.5%減少した。貸借料と料金が減少したことが要因。
60kgあたりでは1万5352円で10aあたり収量が減少したことから前年産にくらべて1.4%増加した。30年産の10aあたり収量は504kgで29年産より8kg減となった。
10aあたりの労働時間は23.54時間で前年比▲0.5%、1経営体あたりの作付面積は1.74haで同+3%となった。1経営体あたりの世帯員数は3.5人となっている。
作付規模別の生産費では10aあたりの生産費は0.5ha未満層では20万1225円、3ha~5ha層で11万7114円、10ha~15ha層で10万3035円、15ha~20ha層で9万6905円と規模が拡大するにしたがって低くなっているが、20ha~30haで9万7618円と上昇する。30ha以上層では9万3345円となった。
一方、組織法人経営の10aあたり全算入生産費は10万55円で前年産にくらべて0.5%減少した。貸借料と料金が減少したことによる。
60kg当たりは1万1942円で収量が減少したことから同0.8%増加した。
1経営体あたりの経営耕地面積は39.5ha(前年比▲5.4%)、作付面積は23.0ha(+3.4%)。構成農家戸数は22.3戸(同▲14.6%)、構成員数は21.1人(同▲15.9%)となった。10aあたり労働時間は14.94時間(同▲2.4%)となった。
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