農民の声を国会へ 農民・市民が抗議行動【日米貿易協定】2019年11月7日
日米貿易交渉の国会審議が始まり、農民や市民などでつくる「TPPを許さない!全国共同行動」は連日、衆参議員会館前で日米貿易協定締結に対する抗議行動を続けている。衆議院外務委員会での審議が始まった11月6日も抗議集会を開いた。
日米貿易協定に反対する抗議行動が続く(衆議院議員会館で)
衆議院議員会館で開いた抗議集会には、農民組合代表や消費者団体の関係者などが参加し、欺瞞に充ちた日米貿易交渉の問題点を洗い出し、国会審議で徹底して追及するよう求めた。京都から参加した(有)農民連京都産直センター副社長の安田政教さん(65)は、「国連は『家族農業の10年』で、農業の大切さを認め、世界的な潮流になっているのに、日米FTAはそれとかみ合わないのに、なぜ進めるのか」と怒りをあらわにした。
千葉県の農家からも、相次ぐ台風で、いまだ畑の水が抜けず、野菜が腐っている。知人の農家は、『もう農業は諦めたい。誰か農地を引き取ってくれる人はいないか』と言っている」との報告があった。石川県の農家も「昨年の豪雪で倒れたままのハウスもある。何度も要望したコレラのワクチン接種も、やっと始まったが養豚農家の不安が高まっている。飼料用米も猛暑と長雨で例年の3分の2の収量しかない。こんな時、なぜ日米貿易交渉なのか」と言う。
なお、集会には衆議院議員の福田昭夫、篠原孝、川田龍平、参議院議員の紙智子の各氏が出席した。
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