肉用牛生産費交雑種育成牛以外は上昇 農水省統計2019年12月10日
農林水産省は「平成30年度肉用牛生産費」を12月6日公表した。
平成30年度の肉用牛1頭当たり資本利子・地代全額算入生産費(全算入生産費)は、前年度に比べ、子牛、去勢若齢肥育牛、乳用雄育成牛、乳用雄肥育牛、交雑種肥育牛で増加し、交雑種育成牛で減少した。
▽子牛生産費=繁殖雌牛を飼養し、子牛を販売する経営での子牛1頭当たり全算入生産費は65万969円で、前年度に比べ3.5%増加した。飼料費が増加したことなどが要因。繁殖雌牛1頭当たりの評価額(初回種付時)は前年比7.2%増の55万1584円。子牛1頭当たり販売価格は74万368円で前年度より1.9%減少した。
▽去勢若齢肥育牛生産費=去勢若齢和牛を肥育し、販売する経営での肥育牛1頭当たり全算入生産費は138万9314円で、前年度に比べ10.8%増加。もと畜費が前年度に比べ14.5%増の89万4275円となったことが主な要因。生体100kg当たりの全算入生産費17万4783年で、前年比9.0%増。
▽乳用雄育成牛生産費=乳用種の雄牛を育成し、販売する経営での育成牛1頭当たり全算入生産費は24万3087円で、前年度に比べ13.2%増加した。生産費の59.7%を占めるもと畜費が対前年度より24.9%増となったことなどが要因。
▽乳用雄肥育牛生産費=乳用種の雄牛を肥育し、販売する経営における肥育牛1頭当たり全算入生産費は53万3596円で、前年度に比べ0.4%の増加となった。もと畜費は対前年度比0.6%減だった。
▽交雑種育成牛生産費=交雑種の牛を育成し、販売する経営での育成牛1頭当たり全算入生産費は34万7053円で、前年度に比べ6.6%減少した。これは生産費の66.4%を占めるもと畜費が対前年度に比べ11.1%減少したことなどによる。
▽交雑種肥育牛生産費=交雑種の牛を肥育し、販売する経営での肥育牛1頭当たり全算入生産費は82万9119円で、前年度に比べ1.3%増加した。生産費の52.5%を占めるもと畜費が対前年度より3.4%増加したことなどによる。
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