日本企業で初 SDGs貢献活動を国連で発表 東洋ライス2019年12月24日
東洋ライスは、スイス・ジュネーブの国連欧州本部で開かれた「第8回国連ビジネスと人権フォーラム」で現地時間11月27日、同社のSDGsへの貢献活動について発表した。日本の企業がSDGsに関する取り組みを国連で発表するのは初めて。
雑賀社長は都内で国連での発表をメディアに向けて報告した
今回の発表は、米ニューヨークに本部を置く非営利活動法人ブルーナンバー財団が開発したSDGsへの貢献度を見える化する「SDGスコアカード」を用いて行われた。
1991年に世界で初めて開発に成功したとぎ汁による環境汚染を防ぐ「BG無洗米」に始まり、28年以上に渡って環境問題やSDGsにつながる活動を進めてきた同社。その報告に国連関係者からは、「奥ゆかしい日本人の気質からくるものなのか、欧米の企業に比べて、発信力において日本は大きく後れを取っている。もっと取り組みを世界に向けてアピールするべきだ」という声が聞かれたという。
同社の雑賀慶二社長は12月9日、都内でメディアに向けて、「我が国のSDGs貢献度において世界に向けた発信の先駆けとなった意義深い発表だった」と振り返った。
「SDGスコアカード」は、日ごろから口にする食事を誰が作りどこで作られたのかを見える化するため、SDGsに関する取り組みを定量化する評価方法。同財団は、これまでインドネシアのタロイモ農家や、コートジボワールのカカオ農家、バングラディシュの緑豆農家と取り組み、今年、初めて日本で東洋ライスと取り組みを開始した。
東洋ライスは、スコアの指標となる約50問のアンケートを農業協同組合など11団体、205件のコメ生産者を対象に実施し、1か月半でSDGスコアカード化を実現した。
同財団はこれまで全日空の機内食のサプライチェーンを見える化する活動を通じて東洋ライスと知り合った。そのなかで同社が生産者としっかりした信頼関係を築き、長くSDGsに取り組んでいること、また、1企業でなくコンソーシアムを作り、取引先と生産者などバリューチェーンを通じて社会に貢献する姿勢に感銘を受け、SDGsスコアカードの取り組みを持ちかけたという。
雑賀社長は、「長年にわたる、BG無洗米の普及活動を通じて築かれた協力関係があったからこそ実現できた」と話している。
重要な記事
最新の記事
-
【28年ぶり警報】平年90倍超え地点も果樹カメムシ類が異常発生 愛媛県2024年7月23日
-
【注意報】野菜類、花き類にオオタバコガ 全県で多発のおそれ 秋田県2024年7月23日
-
2万円が下値になった6年産米ハシリ価格【熊野孝文・米マーケット情報】2024年7月23日
-
【'24新組合長に聞く】JA青森(青森県)鹿内克之組合長 とにかく現場に出向く(6/29就任)2024年7月23日
-
【書評】『これからを生きる あなたとともに―過去を振り返り 未来を描く―』萬代宣雄 著2024年7月23日
-
「乗用型じゃがいも植付機」が農業食料工学会 2024年度開発賞を受賞 井関農機2024年7月23日
-
「Webマイページ」操作ガイドを表示するサポート機能を導入 JA共済連2024年7月23日
-
埼玉県スマート農業展示会に出展 最新アシストスーツを紹介 ダイヤ工業2024年7月23日
-
クリエアナブキと業務提携締結 四国地域の一次産業人材支援へ YUIME2024年7月23日
-
「いわて牛」「いわて短角和牛」ローストビーフ食べ比べセットを新発売 JAタウン2024年7月23日
-
【役員人事】農協流通研究所(6月7日付)2024年7月23日
-
【人事異動】JA共済連(8月1日付)2024年7月23日
-
暖冬、ひょう、カメムシで梅が歴史的不作 収穫半減で価格高騰 農業総研2024年7月23日
-
総供給高は10か月連続で前年超え 6月度供給高速報 日本生協連2024年7月23日
-
瀬戸内産レモンをふんだんに使用 夏限定「瀬戸内レモンタルト」新登場 生活クラブ2024年7月23日
-
水稲栽培テーマに「有機農業・自然農法技術交流会」8月に開催 自然農法センター2024年7月23日
-
神戸~大阪鉄道開業150周年 記念ラベルの日本酒一合缶「福寿」数量限定で新発売2024年7月23日
-
小さなトマト「マイクロトム」遺伝子型の比較と高精度全ゲノム解読から品種改良へ2024年7月23日
-
史上最小「ハッピーターン ちいさいのに濃いやつ」期間限定発売 亀田製菓2024年7月23日
-
今が旬のブルーベリー 摘み取り農園が開園 東京都日野市2024年7月23日