気候変動の下で持続可能な農業を探る 農水省が検討会2020年1月21日
農林水産省は1月27日に「気候変動の下での持続可能な農業推進」に関する第5回検討会を開催する。
食料生産の基幹である農業は、気候変動の影響に対して弱いものである一方、温室効果ガスの排出源でもある。また、農地土壌への炭素貯留を通じて吸収源にもなる。
このため、現在および長期的に避けられない影響への対応策と同時に、温暖化防止のための緩和策を一体的に進めることが重要とされる。
農水省では昨年4月、日本が議長国を務めたG20首席農業研究者会議(G20MACS)に向けて、2018年10月にこの検討会を設置し、気候変動の下での持続可能な農業の推進について議論を行ってきた。
第5回検討会では、昨年11月に日本で開催した「持続可能な農業のための気候変動対応技術・農法の導入・拡大に関する国際ワークショップ」の報告を行うとともに、成果文書について検討する。このワークショップの成果は、2月にサウジアラビアで開催されるG20MACSで報告される予定。
検討会委員は次のとおり。
▽農研機構 農業環境変動研究センター温暖化研究統括監 白戸康人
▽同気候変動対応研究領域 飯泉仁之直
▽同畜産研究部門畜産環境研究領域水環境ユニット長 長田隆
▽同農業工学部門水文水資源ユニット主任研究員 吉田武郎
▽国際農林水産業研究センター(JIRCAS)プログラムディレクター 飛田哲
▽学習院女子大学副学長 教授 荘林幹太郎
▽JICA農村開発部次長 鈴木和哉
▽農林水産政策研究所主任研究官 佐々木宏樹
▽農林水産省研究総務官 島田和彦(議長)
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