労働力不足解消に向けたスマート農業実証で委託予定先決定ー農研機構2020年6月5日
農研機構は、令和2年度第1次補正予算「労働力不足の解消に向けたスマート農業実証」の委託予定先を決定した。外部の有識者などによる審査を踏まえ、農林水産省が設置した運営委員会で24地区の委託予定先を決定した。

同実証は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う外国人技能実習生の入国制限などを踏まえ、産地の労働力不足に対応し強い生産基盤を構築するため、農業高校などと連携しスマート農業技術の実証を緊急的に実施するもの。
24の委託予定地区では、キャベツ、アスパラガス、酪農など労働力不足が著しい作目を対象に、野菜自動収穫機や農薬散布用ドローンなど、効果が速やかに現れる技術を実証していく。
実証は農林水産省の予算により、農研機構が全体の事業実施主体となって行う。公募期間中(令和2年4月15 日~5月19 日)に35 地区が応募し、審査を経て踏まえ、24地区の委託予定先が決まった。
委託予定先24地区の品目別内訳は、水田作1地区(水稲と大麦若葉の複合経営)、畑作1地区、露地野菜9地区、施設園芸3地区(1地区は花きとの複合経営)、果樹5地区、畜産5地区。このうちJAが代表機関となっているものは以下の通り。
〈畑作〉JA幕別「農業用ドローンを活用した生育状況の確認や農薬散布の外部委託による、作業効率化と労働力削減の実証」
〈果樹〉JA奈良県「センシング技術に基づく自動選果による大規模柿産地の選果作業省人化の実証」、JA梨北「労働力不足の解消に向けた、AI・IoTを用いたブドウ栽培体系確立の実証」
〈畜産〉JA阿寒「共同型スマートCBS(キャトルブリーディングステーション)による地域一体となった労働力不足解消技術体系の実証~ホルスタインの借り腹による和牛生産で参加農家の収益15%以上増加を実現する」
重要な記事
最新の記事
-
「茨城らしさ」新ステージへ(2)JA茨城県中央会会長 八木岡努氏【未来視座 JAトップインタビュー】2025年4月16日
-
政府備蓄米 第3回売り渡し 4月23日から入札2025年4月16日
-
備蓄米放出 第2回入札も全農が9割落札2025年4月16日
-
米の価格形成 コスト指標で「基準年」設定で合意2025年4月16日
-
瑞穂の国から見ず穂の国へ【小松泰信・地方の眼力】2025年4月16日
-
【'25新組合長に聞く】JAめまんべつ(北海道) 高橋肇組合長(4/8就任) 合理的価格形成に期待2025年4月16日
-
初の「JA共済アンバサダー」に後藤晴菜さんを起用 JA相模原市のイベントを盛り上げる JA共済連2025年4月16日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」おかやま和牛肉について学ぶ JAタウン2025年4月16日
-
日差しと土が育む甘さとコク 日本一の選果場から「三ヶ日みかん」 JAみっかび2025年4月16日
-
地元産ワインにこだわり 甘みと酸味が楽しめるNIAGARA SWEET JA松本ハイランド2025年4月16日
-
温暖な島で潮風受け育つ ごご島いよかんはさわやかな香り JA松山市2025年4月16日
-
JA向け新コース「人事考課の基本を学ぶeラーニング」リリース 日本経営協会2025年4月16日
-
【消費者の目・花ちゃん】ETC障害とBCP2025年4月16日
-
【役員人事】東洋農機 新社長に山田征弘氏(4月4日付)2025年4月16日
-
ドローン事業拡大でTHE WHY HOW DO COMPANYと業務提携 マゼックス2025年4月16日
-
世界基準のワイン苗木の「原木園」設立へ 日本ワインブドウ栽培協会がクラウドファンディングを開始2025年4月16日
-
【組織変更および人事異動】荏原実業(5月1日付)2025年4月16日
-
日本文化厚生連が臨時総会 年度事業計画などを決定 病院の経営改善は待ったなし2025年4月16日
-
X線CTを用いた水田のイネ根系の可視化 農研機構2025年4月16日
-
新潟・十日町産魚沼コシヒカリ使用「米粉ろおる」ジャパン・フード・セレクションで最高賞2025年4月16日