令和元年度土壌改良資材生産・輸入実績、農業用払出量が増加ー農水省まとめ2020年6月12日
農林水産省は6月10日、令和元年度土壌改良資材の生産量と輸入量をまとめた。それによると、政令指定土壌改良資材の全国生産量は45万5088t(前年比5.2%減)、全国輸入量は3万2509t(同34.3%増)だった。また、政令指定土壌改良資材における全国の農業用払出量は28万5786t(同4.9%増)で、このうち生産されたものは25万9864t、輸入されたものは2万5922tだった。
政令指定土壌改良資材種類別生産・輸入量、農業用払出量(クリックで拡大)
土壌改良資材の生産量は全製造業者が調査対象で、バークたい肥は全製造業者を対象に5年に1回実施。輸入量は調査全輸入業者を対象とした。生産量は111件を対象に行い97件から回収(回収率88.2%)、輸入量は21件を対象に行い16件から回収した(回収率76.2%)。いずれも今年3月に実施した。
政令指定土壌改良資材の生産量は2年連続で30万tを下回ったが、前年比増加を回復した。輸入量も2万t台を回復した。農業用払出量も2年連続の30万t割れだったが、前年実績は上回った。
政令指定土壌改良資材の生産・輸入量を区分別にみると、泥炭が前年比10.6%増の3万4196t、バークたい肥が同3.9%減の27万394t、腐植酸質資材が同17.2%減の1万6546t、木炭が同13.8%減の4041t、けいそう土焼成粒が同32.9%減の3408t、ゼオライトが同0.4%増の7万9120t、バーミキュライトが同9.9%増の2万5047t、バーライトが同12.6%減の3万1609t、ベントナイトが同4.8%減の2万3171t、VA菌根菌資材が同8.3%減の11t、ポリエチレンイミン系資材が同18.2%減の54tとなっている。
農業用払出量を区分別状況は、泥炭が前年比8.9%増の2万9530t、バークたい肥が同2.6%増の17万1778t、腐植酸質資材が同13.9%増の1万6889t、木炭が同2.7%減の3395t、けいそう土焼成粒が同横ばいの508t、ゼオライトが同12.6%減の2万3857t、バーミキュライトが同42.5%増の1万4617t、バーライトが同18.7%増の2万3649t、ベントナイトが同0.2%減の1519t、VA菌根菌資材が同200.0%増の6t、ポリエチレンイミン系資材が同15.2%増の38tだった。
輸入国別では、リトアニアからの泥炭輸入量が前年比860.0%増、農業用払出量も同1233・3%増と急増。中国からのバーミキュライト輸入量も同72.5%増、農業用払出量は70.5%増と伸長している。
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