都内で親子向け農体験事業を本格化ーエマリコくにたち2020年6月17日
都内農家の野菜を集荷・販売する直売所・飲食店を運営する(株)エマリコくにたち(東京都国立市)は、都市住民と農家をつなぐ親子向け農体験事業「農いく!」を開始した。2019年秋から試験的に手がけ、今年度から本格展開に乗り出したもの。
気軽に手軽に親子で農業体験
同社は、国立市のほか国分寺・立川エリアでも直売所を展開。現在東京・多摩エリアを中心に100軒以上の農家と取り引きしている。国立市内に飲食店も2店運営し、東京産野菜をふんだんに使った料理などを提供している。
昨年秋から試験的にスタートした「農いく!」は、農家と消費者である都市市民が直接出会う場を創出することが狙い。ベースとなるのは、季節ごとの旬野菜の収穫体験をベースとし、農家を「先生」として迎えるスタイル。
野菜の品種や味の特徴、農家の工夫ややりがいなどを説明しながら、親子が一緒になって野菜の収穫を体験する。また、新鮮な野菜を現場で試食したり、野菜の荷づくりなどを擬似体験できるプログラムも用意。収穫する品種が季節によって変わり、多くの農家を訪問するので、何度参加しても新鮮な楽しさや発見がある点が特徴となっている。
基本的には屋外での活動となるため、親子一緒に自然豊かな環境の中で思い切り体を動かしながら、楽しく遊び学べる時間が過ごせる。
都市住民にとって畑は身近といえないが、都内には多くの畑があり農業が営まれている。遠くまで出かけなくても、身近にある畑を訪れ農家とふれ合うことで、野菜や畑に親しみを持ち都内にいながら季節感を感じることもできる。
今後は、これまでの1日限定のイベントとは異なる企画も実施する。約半年間、同じ農家のもとで、栽培から収穫・加工までをまるごと体験する「連続体験講座」を予定する。
今年のテーマは「めざせ!大豆の博士」。大豆の種蒔きから始まり、夏には枝豆を収穫し試食。秋には大豆を収穫して、乾燥させる。冬には、自分たちで育てた大豆だけを使い、自家製味噌を仕込んでいく。「農いく!」をより深く学べる連続体験講座となっている。
重要な記事
最新の記事
-
日本人と餅【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第331回2025年3月7日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】「コメ騒動」の原因と展望~再整理2025年3月7日
-
(425)世界の農業をめぐる大変化(過去60年)【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年3月7日
-
「とやまGAP推進大会」に関係者約70人が参加 JA全農とやま2025年3月7日
-
新潟県産チューリップ出荷最盛期を前に「目合わせ会」 JA全農にいがた2025年3月7日
-
新潟空港で春の花と「越後姫」の紹介展示 JA全農にいがた、新潟市2025年3月7日
-
第1回ひるがの高原だいこん杯 だいこんを使った簡単レシピコンテスト JA全農岐阜2025年3月7日
-
【スマート農業の風】(12)ドローン散布とデータ農業2025年3月7日
-
小麦ブランの成分 免疫に働きかける新機能を発見 農研機構×日清製粉2025年3月7日
-
フードロス削減へ 乾燥野菜「野菜を食べる」シリーズ発売 農業総研×NTTアグリ2025年3月7日
-
外食市場調査1月度市場規模は3066億円2019年比94.6% コロナ禍以降で最も回復2025年3月7日
-
45年超の長期連用試験から畑地土壌炭素貯留効果を解明 国際農研2025年3月7日
-
日本赤十字社のプロジェクト「ACTION!防災・減災」に参加 コープみらい2025年3月7日
-
健康増進へ野菜摂取レベルなど競う企業対抗企画 タキイ種苗が優勝2025年3月7日
-
フルーツピークス横浜ポルタ店2周年記念 いちごの超豪華パフェや感謝価格のタルト登場2025年3月7日
-
EVトラックの最適充電マネジメントシステムサービスを提供開始 グリーンコープ生協くまもと2025年3月7日
-
「金芽米」活用で市職員の花粉症予防・改善にチャレンジ 大阪・泉大津市2025年3月7日
-
台湾へのイチゴ輸出を本格化 JAかみましき2025年3月7日
-
道の駅「明治の森・黒磯」で「手塚さんちの長ねぎドレッシング」新発売2025年3月7日
-
鳥インフル 米デラウェア州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年3月7日