高次倍数体農作物の遺伝解析法を開発ーかずさDNA研など2020年6月26日
かずさDNA研究所、岡山大学、農研機構九州沖縄農業研究センターは、共同で高次倍数体農作物における果実の大きさや収量などに関わる遺伝解析法を開発した。
対立遺伝子と形質との関係
高速で低コストに大量のDNA配列を解析できる次世代シークエンサーの普及により、農作物でもそれぞれの品種がもつDNA配列の違いを利用した育種が行われるようになってきたが、高次倍数体農作物への応用はあまり進んでいなかった。
今回新たに開発した手法により、高次倍数体でも対立遺伝子の頻度から算出した各対立遺伝子の存在確率により、遺伝解析ができるようになった。コムギ、サツマイモ、ラッカセイ、イチゴなど多くの高次倍数体に適用が可能な解析技術であることから、主要作物の品種改良への応用が期待される。
今回開発した方法を用いて、六倍体であるサツマイモで遺伝解析を行ったところ、量的形質であるサツマイモのつるの長さ(節間長)が、対立遺伝子の数に依存して変化することが明らかになった。
さらに解析を進めると、DNAマーカー解析により個々の対立遺伝子の数を正確に算出するよりも、ddRAD-sep法(2種類の制限酵素でゲノムを切断し、両端が別々の制限酵素で切断された断片のみを次世代シークエンサーで解析する手法)などによりゲノム全体を網羅するデータを取得する方が、高次倍数体の遺伝解析に有用であることも分かった。
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