小水力発電所の運転を開始 富山市の常西用水土地改良区2020年7月9日
富山市の常西用水土地改良区は、7月6日から「常西幹線発電所」の運転を開始したと発表した。
発電所外観
同発電所は常西合口用水路を活用した小水力発電所で、平成27年4月に着工し今般完成したもの。6日には常西用水土地改良区の中川忠昭理事長、富山県の石井隆一知事、富山市の森雅志市長などによるテープカットが行われた。
常西合口用水路を流れる水の高低差を利用しており、地域用水環境整備事業により総事業費14億4400万円をかけ、発電所と水圧管路を建設した。
年間可能発電電力量は259万kWhで一般家庭860世帯分の消費量に相当。二酸化炭素排出抑制効果もあり、排出削減量は年間1427tで森林面積192ha分に相当する。
発電電力は全量を売電。収益は土地改良施設の維持管理費に充当して、農家の負担軽減を図る。
富山県中央部を流れる成願寺川沿岸は、豊富な水量と急こう配を利用した水力発電が盛んに行われている。
発電設備
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