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水稲でセジロウンカや斑点米カメムシ類の発生多いと予想 病害虫発生予報・農水省2020年7月17日

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農林水産省は7月15日、「令和2年度病害虫発生予報第5号」を発表した。

水稲で各地の平年値より発生が「多い」「やや多い」と予想される病害虫と地域水稲で各地の平年値より発生が「多い」「やや多い」と予想される病害虫と地域

第5号は水稲特集で、セジロウンカの発生が北陸・四国・北九州の一部の地域で多くなると予想されている。斑点米カメムシ類の発生は南東北・南関東・甲信・北陸・東海・中国・四国の一部の地域で多くなる見込み。このほか、いもち病や紋枯病など、地域により多くなると予想される病害虫があるので注意を促している。

◎水稲
いもち病(葉いもち)の発生が、東海・四国の一部地域で多くなると予想され、三重県から注意報が発表された。向こう1か月予報では、降水量は沖縄・奄美を除き平年より多いと予想され、断続的な降雨がある時は急激に発生するおそれがある。水田観察を行い、同病の発生状況に応じて適期に防除を実施する必要がある。

なお、一部薬剤に対し耐性菌が発生しているので、都道府県が発表する発生予察情報などを参考に薬剤を選定しないといけない。

紋枯病の発生は、北陸・四国の一部地域で多くなりそう。昨年同病が多発した地域は今年も多発するおそれがあるため注意が必要。同病は高温多湿条件で発生が助長され、病勢は少しずつ進展していく。向こう1か月予報では、気温は北日本を除き平年より高いと予想されるため、今後の発生状況に注意し適期に防除を実施するよう促している。

縞葉枯病はヒメトビウンカによって媒介されるウイルス病で、経卵伝染により次世代もウイルス媒介が継続するため、当該虫を対象とした防除の実施が重要。同虫は中国の一部地域で発生が多くなるとみられる。

育苗箱施用剤を施用した苗を移植した水田で同虫の防除を実施する場合、薬剤抵抗性の発達を助長しないよう同一系統の薬剤の連続使用は回避すること。

コブノメイガの発生が、中国・南九州の一部地域で多くなると予想され、熊本県から注意報が発表された。上位葉に被害が発生するため水田の観察を行い、同虫の本田での発生状況を把握するとともに、都道府県の発表する発生予察情報などを参考に若齢幼虫期をとらえた防除を実施すること。

セジロウンカの発生が、北陸・四国・北九州の一部地域で多くなると予想される。同虫は梅雨時期に中国大陸から飛来し、水田で増殖し水稲を加害する。水田見回りの際は株元を注意深く観察し、株元に褐色の点やすじ状の傷(産卵痕)が目立ち成虫または幼虫の発生が多く見られる場合は、都道府県の発表する発生予察情報などを参考に適期に防除を実施する必要がある。

ツマグロヨコバイの発生が、北陸・四国の一部地域で多くなると予想される。同虫は多発すると吸汁による生育不良を引き起こし、出穂期以降は茎葉や穂にすす病を引き起こす。また、同虫はイネ萎縮病などのウイルス病を媒介する。水田観察を行い、同虫の本田での発生状況を把握するとともに、都道府県の発表する発生予察情報などを参考に適期に防除を実施するよう促している。

トビイロウンカの発生が、中国・九州の一部地域で多くなると予想され、岡山・福岡・熊本各県から注意報が発表された。同虫は梅雨時期に中国大陸から飛来し、夏以降に高温少雨傾向になると水田で急激に増殖し、一部に集中して稲を枯れさせ倒伏させる被害(坪枯れ)を引き起こす。近年では一部薬剤に対し、抵抗性を持つトビイロウンカの飛来が報告されている。

水田見回りの際には株元を注意深く観察し、株元に成虫や幼虫を確認した場合は、都道府県の発表する発生予察情報などを参考に適期に防除を実施しないといけない。

斑点米カメムシ類の発生が、南東北・南関東・甲信・北陸・東海・中国・四国の一部地域で多くなると予想され、病害虫予報第4号の発表以降、山形・千葉・長野・富山・石川・愛知・三重・島根・高知の各県から注意報が発表された。同虫は水田周辺の雑草に生息し、出穂期になると水田に侵入し穂を加害する。近年は移動性が高い飛翔性のアカスジカスミカメと、アカヒゲホソミドリカスミカメの発生が多い。水田観察を行い、都道府県の発表する発生予察情報などを参考に適期に防除を実施すること。

水田周辺雑草の除草は同虫の発生量抑制に効果的だが、出穂期直前の除草は同虫の水田への侵入を助長し被害を増加させるおそれがあるため、出穂期の10日前までに完了しないといけない。

スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)による被害が、一部地域で発生している。暖冬により同貝の越冬量が多く、平年を超える発生が確認されている。来年の発生を抑えるため、水辺の植物や用水路等のコンクリート壁面に産み付けられた卵塊を水中に落としたり押しつぶしたりして、水田や用水路内の殺貝などにより発生密度の低減に努めること。

また、収穫後の防除として都道府県が発表する発生予察情報などを参考に、耕うんや石灰窒素の散布による殺貝を実施する必要がある。

耕うん機などの農機具に付着した泥とともに、スクミリンゴガイがほかのほ場へ拡散する事例も報告されている。農機具の泥はよく落として移動させる必要がある。

7月14日現在24県でツマジロクサヨトウの発生が確認された。同虫の防除には早期発見が重要で、都道府県が発表する発生情報などを参考にしながらほ場観察を行う必要がある。疑わしい虫を見つけた場合は、都道府県病害虫防除所または最寄りの植物防疫所まで連絡すること。

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