早期栽培「やや不良」 大雨 日照不足で-7月15日現在 農水省調査2020年7月28日
農林水産省は7月28日、令和2年産水稲の早期栽培の作柄概況を公表した。西南暖地の早期栽培の作柄は高知、宮崎、鹿児島で「やや不良」が見込まれている。
高知県、宮崎県、鹿児島県とも田植期以降の低温の影響により穂数が「やや少ない」と見込まれているほか、出穂期以降の大雨、日照不足で登熟が鹿児島は「平年並み」となったものの、高知と宮崎は「やや不良」と見込まれ、作柄は「やや不良」となった。
一方、沖縄県の第1期稲の作柄は、出穂期以降おおむね天候に恵まれ穂数は「平年並み」、登熟は「やや良」で作柄は「やや良」が見込まれる。
西南暖地の早期栽培とは、四国と南九州地域で秋の台風被害を避けるため8月中旬ごろまでに収穫する米栽培と、沖縄県の二期作の第1期稲のこと。4県での早期栽培米は令和元年産米の1.0%となっている。
県別でみると元年産では高知県が4万7900tのうち、早期栽培は2万9300t(63%)で早期栽培の作況は「95」、宮崎県が同7万4900tのうち同2万8900t(39%)で同「96」、鹿児島県が同8万8500tのうち同1万9100t(22%)で同「98」、沖縄県が同2000tのうち1670t(84%)で同「92」だった。
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