早生品種は刈り遅れず収穫を 新潟県農林水産部が胴割れ防止で要請2020年8月28日
新潟県農林水産部は8月27日、9月初旬にかけて発生の恐れがあるフェーンを前に、水稲の早生品種の早期収穫などを求めた。異常な高温がこれまで続いていたため胴割れを防止する観点で要請した。
異常な高温と乾燥に遭遇した早生品種は、刈り遅れによる胴割粒の多発が懸念されるため、県として生産者に要請したもの。
台風8号の影響を受けた県内では、最高気温が35℃を超え、今後37℃に達するところも見込まれている。新潟地方気象台が24日に発表した「高温に関する早期天気情報」では、8月30日頃から平年差+2.6℃以上とかなりの高温が続く見込みにあり、9月3日頃にかけてはフェーンによる異常高温と乾燥が発生する恐れも現段階で指摘されている。
県が示した管理対策のポイントは、早生品種は2日程度早めて(積算気温で50℃)収穫を終え、収穫適期が近い五百万石やゆきん子舞、こしいぶきでは925℃程度を目安に、ほ場で籾の黄化状況を確認しながら遅れず収穫することとしている。
また、ほ場での籾の水分が25%に達して以降、極度の高温と乾燥に遭遇した場合は胴割粒の発生が急増するため、できるだけ早い収穫を「収穫」面のポイントとして述べている。
「乾燥、調整」面のポイントとしては、ほ場段階で胴割れが想定される場合、毎時乾燥速度が0.5%以下になるよう送風機を低く設定し、乾燥終了時には水分計による水分確認が必須としている。
ほ場段階で籾の水分が18%程度まで低下している場合は、張り込み後に通風循環し、水分のムラを解消させてから加熱乾燥を行うよう要請した。
熱中症予防に最大限の注意を払うことも要請している。
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