スマート農機を産地リレー 低コスト利用で普及へ JA三井リース2020年9月15日
JA三井リースは9月14日、農林水産省の「スマート農業実証プロジェクト」の採択を受け、高価なスマート農機を作業時期の異なる産地にリレー方式で貸し出すなど、2件の事業を始めると発表した。
実証課題のひとつは、加工・業務用野菜サプライチェーンの最適モデル構築を目的とした、キャベツ・玉ねぎの機械化栽培技術体系と産地リレーと連動したスマート農機の広域シェアリングによる低コスト技術体系の実証。一般的に購入には1000万円以上かかるキャベツ収穫のスマート農機を、中小規模の農家が導入するのは難しいが、リースとシェアを組み合わせることで、農家が低コストで使うことができるようにする。
今回は埼玉県上里町、愛知県豊橋市、長野県御代田町・松川村の3県で、タマネギとキャベツの2品目で実証し、5農場が連携。実証面積は45ヘクタール。
一方、棚田地域における安定的な営農継続のための先端機械・機器低コスト共同利用モデルの実証を岐阜県下呂市で実施。IoT栽培ナビゲーションシステムによる中山間に適したスマート農機を導入し、中山間地域における安定的な営農継続モデルの確立をめざす。実証面積は106.6ヘクタール。
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