ハスモンヨトウ多発で注意報 愛媛県病害虫防除所2020年10月2日
愛媛県病害虫防除所は9月30日、県下全域にハスモンヨトウが多発しているのを受け、注意報を発信した。
![ハスモンヨトウ老齢幼虫](https://www.jacom.or.jp/nousei/images/nous20100228_1.jpg)
ダイズやイチゴなどの青果や花き類が対象作物で、9月の調査でハスモンヨトウによる被害が平年より多かったことが注意報の根拠。ダイズの食害度が平年の15.2に対して35.4、サトイモも同様に5.15に対し10.07と被害が多くみられる。
現地の今後の気象状況は平年より気温が高くなると見込まれ、降水量も平年並みか少ないと予想されるなど、ハスモンヨトウの発生を助長しそうな雲行きであることから注意を促したもの。
![白葉変(ダイズ)](https://www.jacom.or.jp/nousei/images/nous20100228_2.jpg)
ハスモンヨトウの産卵は卵塊で行われ、ふ化後まもない幼虫は集団で食物を加害する。ダイズなどでは葉が白くなってしまうため、見つけ次第除去し、捕殺することとしている。
幼虫が成長すると薬剤の効果が低下し、食害量も増加するため、体長1センチ未満の若齢幼虫期に散布することが有効。
野菜や花き類の育苗ほ場や施設においては、防虫ネット(4ミリ目合い)によるトンネル被覆や施設開口部の被覆を行い、成虫の侵入を防止することが大事。
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