はくさい、キャベツ、レタスが安値水準 の野菜の生育状況及び価格見通し 農水省2020年10月5日
農林水産省は10月2日、東京都中央卸売市場に出荷される野菜の生育状況及び価格見通し(令和2年10月)について、主産地等からの聞き取り、結果を公表した。
各品目の現在の生育状況は次の通り。
◎根菜類(だいこん及びにんじん)
・ だいこんは、平年並み。
・ にんじんは、夏場の少雨や高温による乾燥の影響で、肥大が停滞し、細物傾向であったが、降雨や気温の低下に伴い、肥大は回復傾向。
◎葉茎菜類(はくさい、キャベツ等)
・ はくさいは、長野県において、9月半ば前後の少雨等による乾燥の影響で、生育がやや停滞していたが、適度な降雨に伴い、生育が徐々に回復してくる見込み。後続産地の茨城県は、生育良好。
・ キャベツは、群馬県及び岩手県において、8月の少雨等による乾燥の影響で、肥大が遅延し、小玉傾向だったが、適度な降雨に伴い、肥大は回復傾向。後続産地の千葉県及び茨城県は、生育良好。
・ ほうれんそうは、夏場の高温の影響で生育不良が生じていたが、気温の低下とともに回復傾向。
・ ねぎは、平年並み。
・ レタスは、9月の適度な降雨等に伴い生育が良好で、肥大が進み、大玉傾向。
◎果菜類(きゅうり、なす等)
・ きゅうりは、概ね平年並み。気温の低下とともに、肥大が緩慢になっている。
・ なす及びピーマンは、平年並み。
・ トマトは、概ね平年並み。一部産地では、8月の高温の影響で肥大遅延や着果不良が生じている。
◎土物類(ばれいしょ、さといも及びたまねぎ)
・ ばれいしょ及びたまねぎは、平年並み。肥大が進み、大玉傾向。
・ さといもは、平年並み。
<今後の生育、出荷及び価格見通し>
だいこん: 主産地で、生育が平年並み。10月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。出荷終盤の青森県及び北海道と後続産地の千葉県との切り替わりは、順調に進む見込み。
にんじん:主産地で、夏場の少雨や高温による乾燥の影響で肥大が停滞し、細物傾向だったが、降雨や気温の低下に伴い、肥大は回復傾向。10月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
はくさい:主産地の長野県で、9月半ば前後の少雨等による乾燥の影響により、生育が停滞していたが、適度な降雨に伴い、生育は回復してくる見込み。後続産地の茨城県で、生育が良好であるため、10月の出荷数量は平年をやや上回り、価格は平年を下回る見込み。
キャベツ:主産地の群馬県及び岩手県で、8月の少雨等による乾燥の影響により肥大が遅延。小玉傾向だったが、適度な降雨に伴い、肥大は回復傾向。後続産地の千葉県及び茨城県とともに、生育が良好に推移する見込みで、10月の出荷数量は平年をやや上回り、価格は平年を下回る見込み。
ほうれんそう:主産地において、夏場の高温の影響で、生育不良が生じていたが、気温の低下とともに、回復傾向。10月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
ねぎ:主産地で、生育が平年並み。10月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
レタス:主産地で、9月の適度な降雨に伴い、生育が良好。10月前半の出荷数量は平年をやや上回り、価格は平年を下回る見込みだが、出荷終盤の長野県は徐々に出荷数量の減少が見込まれる。10月後半の出荷数量、価格ともに平年並みに戻る見込み。
きゅうり:主産地で、生育が平年並み。10月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
なす:主産地で、生育が平年並み。10月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
トマト:主産地で、生育が平年並み。10月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
ピーマン:主産地で、生育が平年並み。10月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
ばれいしょ:主産地で、肥大が進み、大玉傾向だが、出荷数量の大幅な増加までは見込まれない。10月の出荷数量、価格とも平年並みで推移する見込み。
さといも:主産地で、生育が平年並み。10月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
たまねぎ:主産地で、肥大が進み、大玉傾向だが、出荷数量の大幅な増加までは見込まれない。10月の出荷数量、価格とも平年並みで推移する見込み。
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