サトイモ疫病のほ場汚染に注意 岐阜県2020年10月30日
岐阜県病害虫防除所は今年県内の一部サトイモほ場で疫病の発生を確認したことを受け、10月29日にサトイモ疫病に関する病害虫情報を発表。収穫前にほ場で疫病発生の有無を調べ、発生を確認した場合は、他ほ場の収穫物が病原菌に汚染されないよう注意を呼びかけている。
左上:葉の病斑・右上:葉柄の症状・左下:発病したほ場・右下:病原菌(遊走子のう)
サトイモ疫病の病徴として葉では、褐色楕円形の斑点が発生。病斑部が拡大すると褐色の同心輪紋のある大病斑となり、病斑がさらに拡大すると病斑同士が繋がり大きな病斑となる。
葉柄では、はじめシミ状の黒褐色斑が見られ、病斑が拡大する部分から折れて葉が垂れ下がる症状が見られる。疫病の発生が激しい場合は茎葉が早々に倒伏する。
この病は、サトイモ疫病菌(Phytophthora colocasiae)によって発病し、病原菌は糸状菌の一種で卵菌類に属する。同菌は10~35℃で生育し、27~30℃で最も増殖が進むことから、夏期に曇雨天日が続く場合は急激に蔓延する。また、病斑部には遊走子のうを形成する。 類似症状を示す汚斑病のサトイモ汚斑病は、古い葉に淡褐色円形の病斑を形成し、類似症状が現れるが、葉のみに発生し葉は枯死しない。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(139)-改正食料・農業・農村基本法(25)-2025年4月26日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(56)【防除学習帖】第295回2025年4月26日
-
農薬の正しい使い方(29)【今さら聞けない営農情報】第295回2025年4月26日
-
1人当たり精米消費、3月は微減 家庭内消費堅調も「中食」減少 米穀機構2025年4月25日
-
【JA人事】JAサロマ(北海道)櫛部文治組合長を再任(4月18日)2025年4月25日
-
静岡県菊川市でビオトープ「クミカ レフュジア菊川」の落成式開く 里山再生で希少動植物の"待避地"へ クミアイ化学工業2025年4月25日
-
25年産コシヒカリ 概算金で最低保証「2.2万円」 JA福井県2025年4月25日
-
(432)認証制度のとらえ方【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月25日
-
【'25新組合長に聞く】JA新ひたち野(茨城) 矢口博之氏(4/19就任) 「小美玉の恵み」ブランドに2025年4月25日
-
水稲栽培で鶏ふん堆肥を有効活用 4年前を迎えた広島大学との共同研究 JA全農ひろしま2025年4月25日
-
長野県産食材にこだわった焼肉店「和牛焼肉信州そだち」新規オープン JA全農2025年4月25日
-
【JA人事】JA中札内村(北海道)島次良己組合長を再任(4月10日)2025年4月25日
-
【JA人事】JA摩周湖(北海道)川口覚組合長を再任(4月24日)2025年4月25日
-
第41回「JA共済マルシェ」を開催 全国各地の旬の農産物・加工品が大集合、「農福連携」応援も JA共済連2025年4月25日
-
【JA人事】JAようてい(北海道)金子辰四郎組合長を新任(4月11日)2025年4月25日
-
宇城市の子どもたちへ地元農産物を贈呈 JA熊本うき園芸部会が学校給食に提供2025年4月25日
-
静岡の茶産業拡大へ 抹茶栽培農地における営農型太陽光発電所を共同開発 JA三井リース2025年4月25日
-
静岡・三島で町ぐるみの「きのこマルシェ」長谷川きのこ園で開催 JAふじ伊豆2025年4月25日
-
システム障害が暫定復旧 農林中金2025年4月25日
-
神奈川県のスタートアップAgnaviへ出資 AgVenture Lab2025年4月25日