イチゴのハダニ類発生が過去10年で最多 山口県2020年11月5日
山口県病害虫防除所は、10月下旬の巡回調査でイチゴのハダニ類(ナミハダニ黄緑型)発生率が過去10年で最多となったことを受け、11月2日に病害虫発生予察注意報第5号を発表。県内全域で発生程度を「多」とし、今後の注意を促している。
ナミハダニ黄緑型(成虫・若虫・卵)
10月下旬の巡回調査によると、イチゴのハダニ類の発生ほ場率は50.0%(平年21.5%)寄生株率は17.4%(平年5.6%)となり、 発生ほ場率、寄生株率ともに過去10年間で最多となった。9月下旬の調査から高い水準が続いていることから注意を呼びかけた。
ハダニ類は部分的に発生することがあるため、ほ場全体をよく観察し、ハダニ類の発生を確認した場合は直ちに防除を行う。 防除の前には下葉を除去し、葉裏に薬剤が十分かかるようにする。なお、除いた葉はハダニ類の発生源にならないよう袋などに詰めてほ場外に持ち出し、適切に処分することとしている。
ハダニ類は化学農薬に対する抵抗性が発達しているため、散布後に効果を確認し、十分な効果が無い場合は気門封鎖剤を主体とした防除に切り替える。
ナミハダニ黄緑型は体色が葉色と同化し虫体が見えにくく、発生に気付きにくいため、葉の白いかすれを目安に観察を行う。
ナミハダニが多発生したイチゴ
薬剤抵抗性を発達させないためには、同一系統薬剤の連用は避ける。気門封鎖剤はハダニ類の卵に効果がないものが多いため、7~10日間隔で連続して散布する。その際は薬剤の効果を高めるため、葉裏まで十分な薬量で散布する。 生物農薬(ミヤコカブリダニ、チリカブリダニ)の放飼後にハダニ類が増加した場合は、これらに影響の少ない殺ダニ剤を散布する。ただし、ハダニ類が多発している場合には、殺ダニ剤を中心とした薬剤散布による防除に切り替えるよう促している。
重要な記事
最新の記事
-
埼玉県内で鳥インフルエンザ 国内11例目2024年11月25日
-
【JA部門】全農会長賞 JA山口県 「JAならでは」の提案活動で担い手満足度向上 TAC・出向く活動パワーアップ大会20242024年11月25日
-
5年ぶりの収穫祭 家族連れでにぎわう 日本農業実践学園2024年11月25日
-
鳥インフル 米イリノイ州、ハワイ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月25日
-
「JA集出荷システム」と生産者向け栽培管理アプリ 「AGRIHUB」をシステムで連携 農業デジタルプラットフォームの構築目指す JA全農2024年11月25日
-
卓球世界ユース選手権 日本代表を「ニッポンの食」でサポート JA全農2024年11月25日
-
佐賀県産「和牛とお米のフェア」みのる食堂三越銀座店で開催 JA全農2024年11月25日
-
JA全農×農林中金「酪農・和牛の魅力発信にっぽん応援マルシェ」新宿ルミネで開催2024年11月25日
-
EXILE NESMITH監修 くまもと黒毛和牛『和王』の特別メニュー提供 JA全農2024年11月25日
-
「第1回全国冷凍野菜アワード」最高金賞のJAめむろなど表彰2024年11月25日
-
「熊本県産和牛とお米のフェア」大阪の直営3店舗で12月1日から開催 JA全農2024年11月25日
-
都市農業・農地の現状と課題 練馬の野菜農家を学生が現地調査 成蹊大学2024年11月25日
-
食育イベント「つながる~Farm to Table~」に協賛 JQA2024年11月25日
-
薩州開拓農協と協業 畜産ICT活用で経営の可視化・営農指導の高度化へ デザミス2024年11月25日
-
「ノウフクの日」制定記念イベント 東京・渋谷で開催 日本農福連携協会2024年11月25日
-
省スペースで「豆苗」再生栽培「突っ張り棒」とコラボ商品発売 村上農園2024年11月25日
-
在ベトナム農業資材販売会社へ出資 住商アグロインターナショナル2024年11月25日
-
楽粒の省力検証 水稲除草剤の散布時間の比較 最大83%の時間削減も 北興化学工業2024年11月25日
-
【人事異動】北興化学工業株式会社(12月1日付)2024年11月25日
-
幼稚園・保育園など996施設に「よみきかせ絵本」寄贈 コープみらい2024年11月25日