タマネギ3病害の防除対策を紹介 佐賀県2020年11月17日
佐賀県農業技術防除センターは11月16日、タマネギべと病、乾腐病、腐敗病の防除対策をまとめた病害虫対策資料第9号を公表。定植前後の防除対策を徹底を呼びかけた。
乾腐病による収穫時期の腐敗
近年、佐賀県内のタマネギ産地では、べと病、乾腐病、腐敗病等の発生が問題となっている。これらの病害が増えるのは春期~貯蔵中だが、発生を抑えるためには定植前後の防除対策が重要として、この3つに特化した防除対策を紹介している。
![乾腐病による貯蔵中の腐敗](https://www.jacom.or.jp/nousei/images/nous20111725_2.jpg)
(1)べと病
ほ場での感染を抑えるため、定植前(定植5日前~前日)にジャストフィットフロアブルを、定植14日後頃にオロンディスウルトラSCを散布する。安定した効果を得るため、薬液の量は300l/10a散布する。
購入苗や作業委託の場合には、ジャストフィットフロアブルの散布を定植直後に行う。定植日から日数が経過するにつれて効果が不安定になるため、直ちに行うことを推奨している。
(2)乾腐病
前年に多発生したほ場など、発生の恐れがあるほ場に植え付ける場合は、セル育苗の苗は定植前日にベンレート水和剤またはトリフミン水和剤をトレイに灌注する。地床育苗の苗は定植直前に同薬剤を根部浸漬する。
![腐敗病の被害株](https://www.jacom.or.jp/nousei/images/nous20111725_3.jpg)
(3)腐敗病(細菌性病害対策)
育苗期から薬剤防除を徹底する。暗渠・明渠や高畝による排水対策を行い、発生しにくい環境づくりが重要だとしている。
発病は定植後の生育初期からみられ、発病株は周囲への伝染源となることから、速やかに抜き取り、ほ場外へ持ち出し処分する。
病原細菌は害虫の食害痕、強風や農作業等によって生じた傷口から主に感染する。そのため、害虫を対象とした防除を徹底し、強風雨や降雹等の前後には、腐敗病を対象とした薬剤防除を行うよう促している。
重要な記事
最新の記事
-
米価 過去10年で最高値 60kg1万5865円 対前年比114%2024年7月17日
-
【東京農業大学鼎談】実学主義の価値(2)DX戦略にも地域色拡充2024年7月17日
-
【東京農業大学鼎談】実学主義の価値(3)JAは食・農の好循環先導を2024年7月17日
-
「小さな協同」実践 JA松本ハイランドの自己改革 新世紀JA研究会全国セミナー2024年7月17日
-
「きっトラ」と「もし寅」【小松泰信・地方の眼力】2024年7月17日
-
【訃報】生活クラブ生協連の加藤好一顧問が逝去2024年7月17日
-
【人事異動】農水省(7月16日付)2024年7月17日
-
【注意報】ナシ、ブドウなどに果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 三重県2024年7月17日
-
ガチャピン・ムックとコラボ「ニッポンエール」グミ発売 JA全農2024年7月17日
-
日本農業の未来をけん引する人材育成へ 宮城県加美農業高校とNTT東日本グループが連携2024年7月17日
-
唐沢農機サービス「夏の大展示会」開催 200台を超える農機具を展示2024年7月17日
-
【注意報】大型斑点米カメムシ類、カスミカメムシ類による斑点米発生に注意 千葉県2024年7月17日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 岩手県2024年7月17日
-
「第3回 全国桃選手権」開催 全国から45品がエントリー 日本野菜ソムリエ協会2024年7月17日
-
ハウス栽培向け環境制御システムのラインアップを拡充 クボタ2024年7月17日
-
【役員人事】石巻埠頭サイロ(4月1日付)2024年7月17日
-
葉の光合成速度の低コスト・低労力・高速推定法を開発 農研機構2024年7月17日
-
表参道で佐賀県産「いちごさん」絶品ひんやりスイーツ「いちごさんどう2024夏 」開催2024年7月17日
-
長野県塩尻市と山口県岩国市の歴史的風致維持向上計画を認定 農水省など2024年7月17日
-
生とうもろこしまるかじり 昭和村で農業体験開催 パルシステム群馬2024年7月17日