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「徳地やまのいも」「えらぶゆり」「西浦みかん寿太郎」などGI取得2020年11月19日

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農林水産省は11月18日、「徳地やまのいも」と「えらぶゆり」「西浦みかん寿太郎」および「網走湖産しじみ貝」の4品目について新たにGI(地理的表示)登録の取得を発表。合計で103品目となった。

JA山口県の「徳地やまのいも」JA山口県の「徳地やまのいも」

JA山口県がGI登録を取得した「徳地やまのいも」は、首部が短く肩の広い仏掌型あるいは拳型の芋。外皮は滑らかで可食部の髭根が少なく、すりおろしたときの粘りが強い。生育環境として地下水位が低く生育期に乾燥しない土地でなければ良質なものは生産できないが、徳地地区では、首部の短い芋を選抜し、水稲の輪作作物として栽培することで、耕土が浅い水田でも適度な湿度を保った土壌で良質な芋を安定生産できる。

JAあまみの「えらぶゆり」JAあまみの「えらぶゆり」

鹿児島県の沖永良部花き専門農業協同組合とJAあまみが取得した「えらぶゆり」は、沖永良部島などに自生していたテッポウユリから繁殖・育種されたゆり。ほのかな香りを持つ純白の花色で、葉の形が丸みを帯びている。香りが強すぎず凛とした姿から冠婚葬祭向きで、年末年始の正月花、春彼岸の墓参りなどに欠かせない花となっている。

明治32年に、自生しているゆりを発見した英国人の助言で、山野に自生するゆりを海岸畑に植えたのが栽培の始まり。沖永良部島は隆起珊瑚礁の島で、年平均気温22度と温暖な気候が栽培に適している。

静岡県のJAなんすんが取得した「西浦みかん寿太郎」は、一般的なミカンに比べ、糖度と酸度のバランスが良い。果実は、青島温州よりひとまわり小さく、果皮はやや薄く、浮き皮が少ない。青島温州に比べ、糖度と酸度が高く、味が濃いのが特徴。

JAなんすんの「西浦みかん寿太郎」JAなんすんの「西浦みかん寿太郎」

生産地は、太平洋側に面しながら駿河湾越しに富士山を望む北側斜面に位置する肥沃な火山灰土壌。透水性、通気性に優れた土壌で、樹勢の弱い「寿太郎温州」の栽培に適している。また、貯蔵みかんを古くから栽培してきた伝統に基づいた貯蔵技術を有している。

北海道の西網走漁業協同組合の「網走湖産しじみ貝」は、網走の冷涼な気候で、約7年以上かけて育った大粒なヤマトシジミ。北海道内のしじみ生産のパイオニアとして知られ、色・艶が良く食べごたえがあり、全国平均の約1.5倍の高値で取引されている。

網走湖では研究機関や行政と協力し、資源量調査を実施し、総産出量を算出。年間と日産漁獲量を定め、資源管理を行い、漁獲後の鮮度を保つため早朝に出港し、気温が上がる前に漁を終える。

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