カキ角斑落葉病の発生が過去10年間で最多 愛知県2020年12月2日
愛知県農業総合試験場は、カキ角斑落葉病が過去10年で最も多いことから、12月1日にカキ落葉病情報第1号を発表。越冬伝染源を減らすため、落葉の処分を徹底するよう促している。

10月下旬に20ほ場で行った巡回調査の結果、角斑落葉病の発病葉率は30.4%(平年10.4%、前年21.8%)、発生ほ場率は95.0%(平年54.3%、前年72.7%)で発病葉率、発生ほ場率ともに過去10年間と比較して最も高い状況となっている。
カキ角斑落葉病の病原菌は、主に落葉中の菌糸で越冬するが、前年秋に病斑上に形成された分生子が、土壌の中や枝等に付着し越冬するものもある。翌年の5月~7月に降雨などで多湿条件が続くと落葉上に新しい分生胞子をつくり、それが第一次伝染源となる。そのため、この時期は予防的に薬剤散布を行うよう促している。
この分生胞子が雨風で飛散し、新しい葉に運ばれ葉裏の気孔から感染すると、約30日の潜伏期間を経て発病し、病斑上に形成された分生胞子で二次伝染する。
発病後の防除は困難なため、落葉を適切に処分し越冬伝染源を減らすなど、病原菌の予防に重点をおいた防除が重要となっている。
防除対策では、落葉の園外への持ち出しや土中に埋めるなどの作業を行い適切に処分することで、この病の越冬伝染源を減少させることができる。また、この病は樹勢の弱った木で発病しやすいため、肥培管理を適切に行い、樹勢を健全に保つよう呼びかけている。
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