令和元年は耕種、畜産いずれも増収 日本公庫調査2020年12月9日
日本政策金融公庫(日本公庫)農林水産事業は、取引先農業者の決算データを集計し12月7日に公表した。令和元年の対象5329先の経営動向を分析した結果、売上高は耕種・畜産いずれも増加した。
令和元年農業者決算の概要は次のとおり。
【耕種】耕種全体は増収。稲作・畑作は増益、花き・茶などで減益
令和元年の耕種全体の売上高は増加した。内訳は個人で前年比104.0%、法人は同103.8%となった。利益は個人経営で横ばい、法人経営は同121.4%の増益となった。
▽稲作 経営体あたりの規模が個人・法人経営ともに拡大したことから、売上高・利益ともに増加となった。
▽施設野菜 経営体あたりの規模は個人・法人経営ともに拡大した。売上高は個人経営で増加、法人経営で横ばいとなった。一方で人件費などの費用が増加したため減益となった。
▽茶 経営体あたりの規模は個人・法人経営ともに拡大したが、売上高・利益は減少となった。
【畜産】酪農全体は増収。養豚・ブロイラーは増益、採卵鶏は減益
令和元年の畜産全体の売上高は増加した。内訳は個人は前年比101.8%、法人は同101.6%となった。利益は個人経営で同105.4%の増益、法人経営は92.1%の減益となった。
▽酪農 経営体あたりの規模拡大などから、売上高は個人・法人経営ともに増加した。利益は都府県の経営法人で減少、個人及び北海道の法人経営では横ばいまたは増加となった。
▽肉用牛肥育 経営体あたりの規模は個人経営で縮小したが、法人経営では大きな変化がみられなかった。売上高は個人・法人経営ともにほぼ横ばいだった。利益は個人経営で増加、法人経営で減少した。
▽養豚 経営体あたりの規模は個人経営で拡大し、法人経営では大きな変化はみられなかった。売上高は個人経営で横ばい、法人経営で増加となった。利益は個人経営で費用が減少したことから、法人経営では売上高の増加で費用の増加分を吸収したことから、個人・法人ともに増益となった。
▽採卵鶏 経営体あたりの規模は個人経営で拡大、法人経営では大きな変化はみられなかった。売上高は個人・法人経営ともにほぼ横ばい、利益は費用の増加により減益となった。
重要な記事
最新の記事
-
【人事異動】JA全農(2025年1月1日付)2024年11月21日
-
【地域を診る】調査なくして政策なし 統計数字の落とし穴 京都橘大学教授 岡田知弘氏2024年11月21日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】国家戦略の欠如2024年11月21日
-
加藤一二三さんの詰め将棋連載がギネス世界記録に認定 『家の光』に65年62日掲載2024年11月21日
-
地域の活性化で「酪農危機」突破を 全農酪農経営体験発表会2024年11月21日
-
全農いわて 24年産米仮渡金(JA概算金)、追加支払い2000円 「販売環境好転、生産者に還元」2024年11月21日
-
鳥インフル ポーランドからの家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月21日
-
鳥インフル カナダからの生きた家きん、家きん肉等の輸入を一時停止 農水省2024年11月21日
-
JAあつぎとJAいちかわが連携協定 都市近郊農協同士 特産物販売や人的交流でタッグ2024年11月21日
-
どぶろくから酒、ビールへ【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第317回2024年11月21日
-
JA三井ストラテジックパートナーズが営業開始 パートナー戦略を加速 JA三井リース2024年11月21日
-
【役員人事】協友アグリ(1月29日付)2024年11月21日
-
畜産から生まれる電気 発電所からリアルタイム配信 パルシステム東京2024年11月21日
-
積寒地でもスニーカーの歩きやすさ 防寒ブーツ「モントレ MB-799」発売 アキレス2024年11月21日
-
滋賀県「女性農業者学びのミニ講座」刈払機の使い方とメンテナンスを伝授 農機具王2024年11月21日
-
オーガニック日本茶を増やす「Ochanowa」有機JAS認証を取得 マイファーム2024年11月21日
-
11月29日「いい肉を当てよう 近江牛ガチャ」初開催 ここ滋賀2024年11月21日
-
「紅まどんな」解禁 愛媛県産かんきつ3品種「紅コレクション」各地でコラボ開始2024年11月21日
-
ベトナム南部における販売協力 トーモク2024年11月21日
-
有機EL発光材料の量産体制構築へ Kyuluxと資本業務提携契約を締結 日本曹達2024年11月21日