鳥インフル 和歌山で21例目 全国の農場総点検2020年12月10日
農林水産省は12月10日、大分県で今シーズン国内20例目、和歌山県で21例目となる高病原性鳥インフルエンザが確認されたと公表した。農水省は全国の農場に飼養衛生管理の自主点検と都道府県への報告を求めている。
20例目は大分県佐伯市の養鶏場3農場で確認された。肉用鶏を計約5万6000羽飼養している。同県で今シーズン初めての発生。
21例目は和歌山県紀の川市の採卵鶏農場で約6万7000羽飼養している。同県で今シーズン初めての発生。
なお、7日には宮崎県都城市で18例目、8日には同県小林市で19例目が確認され9日にいずれもウイルスがH5N8亜型であることが判明した。
11月5日に香川県で発生して以来、福岡県、兵庫県、宮崎県、奈良県、広島県、大分県、和歌山県と8県で21例が発生している。
今シーズンはヨーロッパのほか、韓国でも発生し高病原性鳥インフルエンザは世界で発生が続いている。日本では北海道、新潟県、鹿児島で野鳥の糞便や池の水からウイルスが検出されている。
農林水産省は全国で発生リスクが高まっているとして、各都道府県が農場と連携し、衛生管理区域と鶏舎の出入口での▽手指消毒や手袋交換、▽衣服・長靴の交換と▽車両消毒、野生動物対策として防鳥ネット、壁・天井の隙間をふさぐことなどを自主点検するよう求めた。
農水省は点検結果を12月11日までに報告するよう求めた。野上浩太郎農相は8日の記者会見で「各県との緊密な協力なもと緊張感を持って対応していきたい」と強調した。今シーズンの殺処分数はすでに過去最多となっており21例目までで249万羽となる見込み。
令和2年度 国内における高病原性鳥インフルンザ発生状況 12月8日時点
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(125) -改正食料・農業・農村基本法(11)-2025年1月18日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (42) 【防除学習帖】第281回2025年1月18日
-
農薬の正しい使い方(15)【今さら聞けない営農情報】第281回2025年1月18日
-
イタリアはラーメンブーム【イタリア通信】2025年1月18日
-
「一揆は対立ではなく連携へののろし」 この機逃せば農村消える 山形県の農家・菅野芳秀さん2025年1月17日
-
鳥インフルエンザ続発 愛知で国内30例目、千葉で31例目2025年1月17日
-
米の作況指数 「農水省発表マイナス5が新潟の実感」 新潟大・伊藤助教が指摘2025年1月17日
-
鳥インフル 米デラウェア州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年1月17日
-
令和6年度スマート農業アクセラレーションサミット開催 JA全農2025年1月17日
-
(418)日本初のグローバル化の功罪【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年1月17日
-
【JAトップ提言2025】有機農業で次代に活路 JA常陸組合長 秋山豊氏2025年1月17日
-
【JAトップ提言2025】環境と農業の両立に的 JA秋田中央会会長 小松忠彦氏2025年1月17日
-
生産者にZ‐GIS活用講習会 JA全農2025年1月17日
-
JA広報大賞 JAふくしま未来に決定 JA全中2025年1月17日
-
農業界特化就活フェア「あぐりナビ就活FES.」東京、大阪で開催 アグリメディア2025年1月17日
-
「2024年度 GAPシンポジウム」開催 日本生産者GAP協会2025年1月17日
-
適用拡大情報 殺虫剤「ベリマークSC」 FMC2025年1月17日
-
適用拡大情報 殺虫剤「ベネビアOD」 FMC2025年1月17日
-
日本生協連「くらしと生協」包丁研ぎの魅力を伝えるアニメ動画を公開2025年1月17日
-
東大阪農業PR大使・シャンプーハットてつじ密着取材「ピカッと東大阪」で公開2025年1月17日