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農泊の魅力発信「SAVOR JAPAN」 新たに4地域を認定 農水省2020年12月10日

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農林水産省は、インバウンド需要を農山漁村に呼び込むための仕組みとして創設した「SAVOR JAPAN(農泊 食文化海外発信地域)」に今年度は4地域を認定した。認定証授与式は、12月11日に農林水産省で行われる。

「SAVOR JAPAN(農泊 食文化海外発信地域)」は、農泊を推進する地域の中から、特に食と食文化によるインバウンド誘致を図っている地域の取り組みを農林水産大臣が認定。その地域の食の魅力を「SAVOR JAPAN」ブランドとして海外に向けてPRすることで、増加するインバウンド需要を農山漁村に呼び込もうとするもの。6月から7月にかけて取組計画の募集を行った。
認定地域は、観光庁との協議や、「SAVOR JAPAN(農泊 食文化海外発信地域)」の有識者会議委員からの助言を経て選定。農林水産大臣から国土交通大臣へ意見照会を行った上で、特に優れた取り組みとして4地域が認められた。

令和元年度の認定地域は以下の通り。

▽大田原市(栃木県) 大田原グリーン・ツーリズム推進協議会

明治時代に開拓された那須連山を望む「那須野が原」は、米を中心に多様な食材が生産され、その中で農家の知恵として、しもつかれ等の郷土料理が作られてきた。同地域では、昔ながらの農作業や鮎漁などのグリーン・ツーリズムを推進。農家との交流を通じて日本の生活を感じる旅を提供する。

▽大井川地域(静岡県) 大井川農泊推進協議会

南アルプスを源流とする大井川の水は牧之原台地を潤し、広大な茶園景観を形成。域内ではそれぞれ特色あるお茶が生産され、茶摘みや絶景茶園を臨みながらお茶を味わう体験やお茶の飲み比べ、高品質な日本茶を作るブレンドや茶箱を作る工芸体験など茶産地ならではの体験を提供する。駿河湾の豊富な水産物も魅力の一つ。

▽大紀町(三重県) (一社)大紀町地域活性化協議会

日本書紀に「美し国」と記され、伊勢神宮と熊野三山をつなぐ「熊野古道伊勢路」を有する地域。松阪牛の中でも希少な特産松阪牛を生産しており、高品質な松阪牛を農家民宿で食べられる体験等を提供している。また、1000年も続く鮎で豊漁を占う神事があり、歴史ある鮎の食文化を発信。

▽国東半島地域(大分県) (一社)豊の国千年ロマン観光圏

日本を代表する温泉地「別府」や、神仏習合の発祥と言われる「宇佐神宮」の影響を受けた六郷満山文化、世界農業遺産など、地域資源が豊富な地域。宇佐神宮の幻の神事「行幸会」を活用したプログラムや峯道ロングトレイル、農村景観、だんご汁などの郷土料理、温泉などを掛け合わせた滞在交流型旅行を推進している。

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