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令和3年度畜産物価格 前年並み-農水省2020年12月11日

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農林水産省は12月10日、食料・農業・農村政策審議会の答申を受けて令和3年度の畜産物価格を決めた。

肉用子牛の保証基準価格及び合理化目標価格

おもに北海道のバター、脱脂粉乳、チーズ向けの加工原料乳に対する生産者補給金は前年度より0.5円引き下げ1kg8.26円とした。副産物価格の低下など上げ要因はあるが、飼料価格の低下、乳量の増加などを踏まえて引き下げた。

条件不利地域もふくめてあまねく集乳する指定生乳生産者団体などに向けた集送乳調整金は燃料費が低下したものの、輸送委託費が上昇したことから0.5円引き上げて1kg2.59円とした。平成30年から補給金単価と集送乳調整金単価に分離した。集送乳調整金単価は3年連続で引き上げた。

両単価を合わせた単価は1kg10.85円となり2年度と同水準となった。

子牛価格が下落したときの補てんする肉用子牛生産者補給金は黒毛和種で保証基準価格は1頭54万1000円、合理化目標価格は同42万9000円とした。いずれも2年度と同水準で乳用種や交雑種など他の畜種もすべて据え置きとなった。

また、鶏卵の補てん基準価格は1kg181円、安定基準価格は同159円でいずれも2年度より2円引き下げた。

農畜産業振興(ALIC)事業による関連対策では、中小酪農経営対策として都府県での自家育成の場合、雌子牛増頭に1頭5万円を支援するほか、供用期間の延長のために乳房炎ワクチンも加える。

酪農ヘルパー対策では、ヘルパーをめざす学生の就学支援(月額最大12万円以内(国負担額6万円以内)×最大2年)や、給料を上げるなど待遇改善を支援(月最大3万円×12か月)、中堅ヘルパーの指導力向上に向けた取り組みを支援する。

肉用牛対策では、繁殖雌牛増頭のための簡易牛舎整備等への支援を強化するため、育成牛の簡易牛舎も対象に追加する。

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